オートレースコラム

オートレースは公営競技のなかで最高峰のスピード!危険と隣合わせの理由も紹介

オートレースは公営競技のなかで最高峰のスピード!危険と隣合わせの理由も紹介

選手たちが磨き上げた運転技術で勝利を競い合うオートレース。そのスピードは公営競技のなかでも最高峰のスピードをほこります。

間近にレースを観戦した方であれば、オートレースのスピードに圧倒された方もいるかもしれません。

しかし、オートレースがどのくらいのスピードで走るのかを具体的に知っている方は少ないでしょう。

本記事では、オートレースはどのくらいのスピードで走るのか、スピードが速いがゆえにともなう危険性、2015年に川口オートレース場で開催された異種格闘技レースをご紹介します。

オートレースが走行するスピードを知り、最高峰のスピードのレースを楽しみましょう。

オートレースのスピードは最高時速150km/h!

オートレーススピード

オートレースは最高速度約150km/hで傾斜のあるオーバルコースを走行するスピード競技。カーブを曲がるときも約90km/h近い速度で走り続けます。

150km/hといっても想像しにくいですが、一般車両が走行する高速道路の一部区間では最高速度が120km/hに制限。オートレースのバイクが直線を走る最高速度は高速道路のスピードよりも約30kmものスピードで選手たちは戦います。

つまり、選手たちはレース中にまわりの状況を瞬時に判断する動体視力や身体能力が求められるのです。

ほかの公営競技よりも断トツに速いスピード

スピードを競い合う公営競技はいくつもありますが、オートレースの最高速度約150km/hというスピードは公営競技のなかでも断トツで速いものです。

鍛え上げられた脚力を使い走る競輪の最高速度は約70km/h。速く走るために生まれたサラブレッドが競い合う競馬の最高速度は約70km/h。

つまり、オートレースのスピードはほかの公営競技の一番速い競艇の約2倍近いスピードで走ります。さらに、オートレースの平均速度は約90km/h。つまりオートレースは常に他の公営競技の最高速度以上のスピードで走り続けるスピード競技ということがわかります。

速いスピードで走るオートレーサーは危険と隣合わせ

最高速度150km/hと高速でレースの勝利を目指すオートレーサー。しかし、常にスピードが速いため常に危険と隣合わせ。日ごろから練習をおこなうオートレーサーであっても、少しのミスやアクシデントで落車して大事故につながる可能性もあります。

さらに、オートレーサーが乗るバイクは速く走るためにカスタマイズされた特徴的なバイクを使っていることもあって、危険性が高まります。

では、選手たちが乗るバイクのどのような部分が危険になってくるのか、以下で細かく見ていきましょう。

①ブレーキがないためスピードの調整が難しい

スピード競技でもあるオートレースで危険が伴うといわれる一番の理由は、選手が乗るバイクにブレーキが搭載されていない点。

オートレースはスピードが勝敗をわける一番の要素。軽量化などの目的からブレーキが搭載されていません。つまり、急なアクシデントに遭遇したとしてもブレーキをかけられません。一般的なバイクと比較しても、スロットルを戻した場合強力なエンジンブレーキがかかりますが、バイクを停車させるには選手自らが足でブレーキをかける必要があります。

ただし、バイクにブレーキが搭載されていない理由は軽量化だけが目的ではありません。

オートレースはレース中ほかの選手との間隔が狭く、ブレーキをかけてしまうと、ほかの選手との接触の危険性があります。そのため、スピードを高めるだけではなく、レース中の事故を少しでも減らすために搭載されていません。

②計器類がついていないため速度は自分の感覚で把握する

オートレースのバイクには、ブレーキと同様に軽量化の観点からスピードを確認する計器類が一切搭載されていません。

つまり、レース中自分が今何km/hで走っているかは、自分の感覚で把握する必要があります。つまり、カーブに入るスピードや雨天時など走路の状況にあわせたスピードを把握しなければ、接触や落車事故にもつながりかねません。

選手たちは計器類がなくても自分が走行するスピードを把握しつつ、限界ギリギリの高速なスピードで勝負を競い合います。

③落車が大事故につながる

オートレースは常に速いスピードで走行するため、万が一落車や接触してしまうと大事故につながります。

最近では、昨年の11月に川口オートレース場で開催されたSG『日本選手権オートレース』で悲願のSGタイトル獲得を遂げて多くのファンから注目を集めた元SMAPの森且行選手が落車事故によって怪我を負いました。

事故が発生したのは2021年1月24日の飯塚オートレース場で開催された『開設64年記念レース』の11R。森且行選手はスタート直後の第1コーナーでほかの選手と接触し、落車による転倒。骨盤骨折・腰椎骨折という大事故になってしまいました。

スタート直後の第1コーナーでありながら、大きな怪我を負ったことからも高速なスピードがどれだけ危険かがわかります。

異種バイク格闘バトルでも圧倒的なスピード!

公営競技のなかでも圧倒的なスピードを誇るオートレース。

しかし、バイクを使った競技はオートレース以外にもロードレーサーやモタードなどがあります。どの競技もスピードを競う競技ですが、いったいどの競技が一番スピードが速いのかごぞんじでしょうか?

実は2015年に川口オートレース場で、オートレース・ロードレーサー・モタードなどの3競技が集結し、異種格闘技レースが開催されました。

オートレースからは青木治親選手、ロードレーサーからは青木宣篤選手、モタードからは松本康選手が出場。2回のレースがおこなわれました。

第1回目のレースでは、オートレースの青木治親選手が見事に勝利、第2回目はロードレーサーの青木宣篤選手が勝利しました。二輪最速といわれるロードレーサーの勝利が期待されていましたが、オートレースの車両が得意な左回りのオーバルコースだったことも影響して勝利できたのかもしれません。

しかし、異種格闘技レースで一度は勝利したオートレース。バイクを使う競技のなかでもオートレースのスピードの速さが証明されたレースでした。

スピード感あふれるオートレースを楽しもう!

最高速度は150km/h、平均速度90km/hとオートレースはスピード感あふれる競技です。競馬の最高速度70km/h、競輪の最高速度70km/hと公営競技のなかでも断トツのスピードをほこります。

しかし、スピードが速いがゆえに、オートレースの選手は落車や転倒事故の危険と常に隣合わせ。少しの判断ミスが大事故につながることもあるでしょう。

また2015年川口オートレース場で開催されたオートレース・ロードレーサー・モタードなど3種の種目が戦う異種格闘技レースでは、一度見事に勝利を飾るほどのスピードを見せつけました。

そんなスピード感あふれるレースを観戦するのであればWINTICKET(ウィンチケット)。WINTICKET(ウィンチケット)では高画質なレース映像をライブ配信しています。スマートフォンやパソコンから視聴可能なため、オートレース場に訪れなくても思う存分レースを楽しめるでしょう。ぜひこの機会にオートレースのスピード感を味わってみてください。

ウィンチケット編集部
WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。

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