オートレースコラム

オートレースの車券が的中したらまずは払い戻し!基礎知識や払い戻し可能な場所も紹介

オートレースで投票した車券が的中したら、その車券は払い戻しの対象となります。金額は様々な賭け式によって変わるものの、的中したら嬉しいものですね。

しかし、払い戻しに関してはいろいろなルールがあります。それらを知らないことで、いろいろと損していることがあるかもしれません。

本記事では、オートレースの車券に関する基礎知識や払い戻しが可能な場所について紹介していきます。

オートレースで払い戻しをする際の基礎知識

オートレースでは、投票した車券が的中したら払い戻しを受けられます。

「的中車券」といっても、単勝や複勝などのように的中率が高い代わりに配当が高くないものから、3連単や3連複のように的中率が低い代わりに的中すると高配当が得られる可能性のあるものまで様々です。

最近では、インターネット投票限定で購入できる重勝式投票券のロトもあるので、より複雑化しています。

払い戻しを受ける際には、知らなければならない基礎知識があるので、以下で知っておくべき知識について順番に説明していきましょう。

払い戻しされる金額はオッズと投票数によって決まる

オートレースの払戻率は、2012年3月31日までは75%でした。しかし、小型自動車競走法が改正されて控除率が25%から30%に引き上げられたことで、70%まで引き下げられました。

なので、現在は総投票金額のうち70%が車券購入者に払い戻されることになります。

払戻金の基準は、投票数やオッズです。

レース終了後に反則がなかったら黄旗が上がってそのまま順位が確定、赤旗が上がったらビデオなどで反則があったかどうかを確認した後に順位が確定して、電光掲示板で順位と払戻金が発表されます。

当然ですが、投票数が多い車番についてはオッズが低くなるので、その分的中しても払戻金も低くなります。

一方、投票数が少ない車番であればオッズも高くなります。そのため、的中したらその分高い払戻金を手にできるでしょう。

たとえば、オッズが3.6倍の単勝車券を100円投票し的中した場合は360円、1,000円分投票した場合は3,600円という計算です。

払い戻しには有効期限がある

今年は新型コロナウイルスにより窓口が閉鎖された影響があり、有効期限が延長された時期もありましたが、原則60日間という有効期限が設けられています。

この期間を過ぎると、払い戻しできなくなるので注意してください。

払い戻しはオートレース場や場外車券売場でおこなう

オートレース場や場外車券売場で購入した場合は、紙の車券が発行されます。的中したレースの払い戻しは、レースがおこなわれたオートレース場や場外車券売場でおこなわれます。

ただし、購入した場所ではないと払い戻しができないので注意が必要です。

また、インターネット投票で投票した的中車券については、各社の投票サービスから指定した銀行口座などへ自動的に払い戻しがおこなわれます。

払い戻しを受けたら課税対象となる場合がある

国税庁のホームページなどでも告知されているように、的中した車券の払い戻しを受けた場合、その金額によっては所得税・住民税の課税対象となる場合があります。

所得税法上の区分では、「一時所得」もしくは「雑所得」となりますが、多くの場合は一時所得となるようです。

一時所得の所得金額は、以下の算式で計算されます。

総収入金額-収入を得るためにかかった金額(的中車券)-50万円(特別控除額)=所得金額

基本的には、1月1日~12月31日の払戻金の合計が50万円以上になったら、申告が必要になると考えてください。

なお、サラリーマンなど給与所得者であれば、課税対象となる給与所得以外の合計所得が20万円以下であれば確定申告は不要です。

給与所得者の場合は一時所得のうち半分が課税対象となるので、上記の算式で算出した金額の半分が20万円以下であれば確定申告の必要はなくなります。

ただし、所得税の申告は必要なくても住民税の申告は必要となる場合があるので、注意が必要です。

また、自営業者や医療費控除・住宅ローン控除のあるサラリーマンなど確定申告をおこなう方については、20万円以下であってもそれらを含めて確定申告しなければなりません。

頻繁に車券を購入している人は、的中した車券についてExcelなどを使って払戻金と投票した車券の合計金額を記録しておくといいでしょう。

また、場合によっては「雑所得」として申告することも可能です。

予想ソフトなどを使って回収率が100%以上になるよう、恒常的に車券を購入していたと認められた場合などがこれに該当します。

雑所得の場合、不的中車券も含めて必要経費になりますが、証明するための壁は高いです。不安であれば確定申告の際、税理士に相談されることをおすすめします。

いずれにしても、申告漏れと見なされると追徴課税をされる可能性もあるので、確実に申告しておくようにしましょう。

払い戻しはどこでできる?

払い戻しは購入したオートレース場もしくは、場外車券売場、主催者が指定した場所(県庁・市役所など)での払い戻しが可能です。

ここでは、払い戻しを受けられるオートレース場および場外車券売場について紹介します。

払い戻しができるオートレース場の一覧

2020年7月現在、日本国内でオートレースがおこなわれているオートレース場は5カ所。

東日本に3カ所、西日本に2カ所あります。そのいずれも、車券の払い戻しが可能です。

レースがおこなわれているときは、自開催レースの車券発売・払い戻しがおこなわれ、レース開催日以外はほかのレース場の場外車券売場・同払戻場としての機能を有します。

東日本

西日本

払い戻しができる場外車券売場の一覧

2020年1月現在、オートレース単独の場外車券売場は存在しません。すべて競輪の場外車券売場(サテライト〇〇)のなかに併設される形で、以下の33カ所があります。

伊勢崎管理(9カ所)

  • オートレース石狩
  • オートレース六戸
  • オートレース宮城
  • オートレース男鹿
  • オートレースあだたら
  • オートレース船橋 ※船橋オートレース場の代替施設(2016年3月30日廃止)
  • オートレース成田
  • オートレースこまつ
  • オートレース西予

川口管理(9カ所)

  • オートレース六郷
  • オートレース大和
  • オートレースしおさい鹿島
  • ラ・ピスタ新橋オートレース場外発売所 ※有料・会員制
  • オートレース横浜 ※会員制
  • オートレース双葉
  • オートレース大阪 ※会員制
  • オートレース阪神
  • オートレース徳島

浜松管理(3カ所)

  • オートレース名古屋
  • オートレース南国
  • オートレース一宮

山陽管理(2カ所)

  • オートレース宇部
  • オートレース笠岡

飯塚管理(10カ所)

  • オートレース中洲 ※会員制
  • オートレース宇土
  • オートレース八代
  • オートレース宮崎
  • オートレース門川
  • オートレース三股
  • オートレースきもつき
  • オートレースみぞべ
  • オートレース薩摩川内
  • オートレース鹿児島

まとめ

払い戻しの有効期間は60日です。とくにオートレース場や場外車券売場で購入した車券は購入場所に行かないと払い戻しができないので、有効期限内に払い戻しを受けるようにしてください。

また、年間の払戻金によっては所得税・住民税の課税対象となるので、申告は忘れないようにしましょう。

ウィンチケット編集部
WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。

記事をシェアしよう

関連記事