オートレースコラム

オートレースの賞金事情を徹底調査!着順やランキングは?

選手の人気度や知名度にもよって変わってきますが、オートレース選手の主な収入源は主にレースで獲得する賞金です。

出場できるレースは選手のランキングによって変わるので、それによってもらえる賞金も違いがあるものの、どれくらいの賞金が得られるのかというのはファンならずとも気になるところでしょう。

本記事では、そんなオートレースの賞金事情について解説していきます。ぜひ、参考にしてみてください。

オートレースは開催区分や着順によって変わる

オートレースも公営競技のひとつです。オートレースには競輪などと同様、選手にも階級(ランク)がつけられています。

ちなみに、オートレースの階級は以下の3つ。

  • S級
  • A級
  • B級

また、レースにも同様に開催区分(格付)があり、選手の階級に応じて出場できるレースも異なります。

以下では、レースの開催区分や賞金についてわかりやすく解説していきましょう。

オートレースは開催区分によって賞金が異なる

ほかの公営競技(競馬・ボートレース・競輪)と同様に、オートレースにもグレード制の競走体系があります。

オートレースのレース区分は、全部で4つです。

  • SG(スーパーグレード)
  • G1・特別G1
  • G2
  • 一般戦(一般競走)

頂点となるのはSGと呼ばれ、日本選手権オートレースやスーパースター王座決定戦など年間で5回おこなわれます。最高峰のレースだけあって賞金額も大きく、優勝賞金は1,300万円~3,000万円ほどです。

G1は、「特別G1」と呼ばれるプレミアムカップを含めて年間で11回。年末のスーパースター王座決定戦を目指す選手にとって重要な大会が目白押しです。特別G1のプレミアムカップは600万円、それ以外のG1競走は300万円程度でSGについで賞金も多くなっています。

G2は、オートレース場の記念競走など特色のある企画レースが多いのが特徴で、現在は川口オートレース場の川口記念、浜松オートレース場のウィナーズカップなど年間7回開催されています。

G2の優勝賞金は150万円ほどです。

上記3区分以外のレースは、すべて一般戦(一般競走)。有名なレースは12月31日におこなわれる「スーパースターシリーズ戦 平尾昌晃杯」やスーパースターシリーズ戦の初日(12月27日)におこなわれる「スーパースターガールズ王座決定戦」(2019年新設)などです。

一般戦の賞金は、優勝戦の優勝賞金は50万円~60万円前後、予選などの1着賞金は5万円、平均賞金は8万円ほどとなっています。

「平尾昌晃杯」のように、一般戦ながらG2格となっているものもありますが、基本的には一般戦>G2>G1>特別G1>SGという形で区分が高くなるほどレースのグレードも高く、優勝賞金も上がります。

オートレースは着順によって賞金が異なる

オートレースに限った話ではありませんが、公営競技の賞金は優勝者(1着)だけがもらえると思われがちです。実際はそのようなことはなく、出場すればその着順に応じて賞金が支給されます。

ただし、予選より準々決勝・準決勝・特別選抜戦・優勝戦と勝ち上がるごとにもらえる賞金額は大きくなります。

また、選手の階級によって出場できるレース区分も異なります。一般戦やG2レースが主な出場レースとなるA級下位~B級の選手より、G1・SGレースへの出場機会のあるA級上位~S級選手のほうがもらえる賞金も多くなりやすいです。

2019年オートレースの賞金ランキングを3位まで紹介

オートレースでは、年度ごとにオートレースでの獲得賞金をランキング形式で紹介しています。

ここでは、昨年2019年度のオートレース賞金ランキングで上位3位に入った選手を取り上げていきます。

第一位!青山周平 1億481万1,060円

青山周平選手

青山周平選手は、伊勢崎オートレース場所属のオートレース選手です(デビューは船橋オートレース場)。

オートレース選手になる前は、ロードレースライダーとして兄の青山博一選手とともに、国内外の各種大会で活躍していました。

オートレース選手としてデビューしたのは2011年。デビュー年には、デビューから9連勝などの記録を残すなど、デビュー前から「10年に1人の逸材」と呼ばれるほどの選手です。

2019年は6月の稲妻賞(G2)にてG2レース4回目の優勝を果たすと、その後も勢いは止まることなく、7月にはキューポラ杯(G1)、SGレースでは8月のオートレースグランプリ、11月の日本選手権オートレース、年末のスーパースター王座決定戦と3大会で優勝を達成。

はじめて賞金ランキング1位になった2015年以来4年ぶりに賞金ランキング1位、初の1億円超えとなる1億481万1,060円の賞金を獲得しました。

第二位!鈴木圭一郎 6,645万5,470円

鈴木圭一郎選手

鈴木圭一郎選手は、2013年7月に船橋オートレース場でプロデビューしたオートレース選手で、現在は浜松オートレース場に所属しています。

通算優勝回数は、これまでに41回。そのうち、グレードレースでは21回の優勝を成し遂げています。

また、2016年~2018年まで3年連続賞金ランキング1位になっており、とくに2016年は1億1,167万2,605円と1億円超えを達成している、オートレース界を代表する選手の一人です。

2019年はSGの全日本選抜で大会4連覇を達成、そのほかには特別G1のプレミアムカップ、スピード王決定戦、秋のスピード王決定戦で優勝を果たすなどの活躍を見せました。

まだ26歳と若く、将来の飛躍も期待できるでしょう。

第三位!荒尾聡 5,171万9,905円

荒尾聡選手

荒尾聡選手は、2001年に飯塚オートレース場でデビューしたオートレース選手です。

これまでに通算61勝しており、そのうちグレードレース(SG・G1・G2)では22回優勝しています。

2019年のグレードレースでは、浜松開催のオールスターオートレース(SG)、飯塚で開催されたオーバルチャンピオンカップ(G2)で優勝。

デビュー時から「21世紀最初のニューヒーロー」と呼ばれ、実際21世紀となった2001年に選手としてデビューをしています。

まだ賞金ランキング1位の経験はないものの、毎年安定した成績を残している選手です。

オートレースで人気!元アイドル森選手の賞金は?

森且行選手

オートレースといえば、「森且行選手」というイメージがある人も多いのではないでしょうか。実際、元国民的アイドルグループにいたことで知られており、根強いファンも多くついています。

そんな森且行選手は、1996年にオートレース選手養成所に入所。1997年に卒業した後、7月にデビューします。

2000年には早くもS級に昇格、2005年~2006年には一時期A級に降格した時期もあったものの、2006年後期にはS級に復帰。以降は約14年間S級を維持しています。

ちなみに、2020年度のランクは以下のとおりです。

  • 2020年前期:S級42位
  • 2020年後期:S級25位

SGの優勝経験はないものの、これまでに優勝戦には3度出走。G1レースでは2回、G2レースでは4回優勝しています。

13年のキューポラ杯(G1)以降、グレードレースでの優勝からは遠ざかっています。しかし、今年の同大会では準決勝戦進出を果たすなど、一定の活躍を見せており、生涯獲得賞金は6億円を超えていることから、強豪選手のひとりといえるでしょう。

オートレースは賞金で億も夢じゃない!白熱する展開に期待

オートレースの賞金は、グレードの高いレースで勝ち上がるほど貰える金額も大きくなり、もっとももらえる賞金の多いレースになると優勝戦の1着で3,000万円です。

出場したレースの成績次第とはなるものの、優秀な成績をおさめることができれば、レースの賞金だけで1億円以上を手にすることも夢ではありません。

これからもレーサーの白熱する展開に期待してレースを見ていきましょう。

ウィンチケット編集部
WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。

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