オートレースコラム

オートレースでフライングになった場合どうなるの?基本ルールや罰則も紹介

オートレースでときどき見られる反則がフライングです。レースで使うバイクは人間が操作するので、フライングは誰でも起こしうる反則ともいえるでしょう。

しかし、観客は「正確にスタートを切れて当たり前」と思って見ています。

また、その程度に応じてさまざまな罰則規定もあります。とくに、年間の賞金王を争っている選手にとっては、課されたペナルティーが影響するケースもあるので、どの選手もフライングをしないように気をつけなければいけません。

本記事では、フライングの基本的なルールから、犯した場合の出走に関する規定、選手に科せられる罰則に関して詳しく解説していきます。フライングの反則ルールについて理解を深めていきましょう。

オートレースで選手がフライングしたらどうなるの?

そもそもフライングとは、発走合図前に発走してしまうことをいいます。オートレースでは発走合図機という機械を使っているので、その表示が「0秒」になる前に発走してしまうとフライングです。

また発走合図機が故障している場合は、手旗による手動での合図によるスタートになりますが、その合図の前に発走してしまうと、同じくフライングとなります。

なお、オートレースのスタートラインには赤外線を使用したセンサーが設置されており、その機械が選手のフライングや出遅れを細かくチェックしているので、フライングが見逃されることはまずないでしょう。

以下では、フライングが発生した場合の対応をそれぞれのケースに応じて解説していきます。

フライングした場合、基本的にレースがやり直される

フライングが発生した場合は、大時計の赤ランプが点滅してその旨が観客にも伝えられます。オートレースの場合は一発失格ではなく、その回数によって対応が分かれます。

1回目のフライング

1回目のフライングは再発走(スタートのやり直し)です。

ただし、予選・準決勝戦でフライングをしても1着は有効ですが、優勝戦へ出走する資格(勝ち上がりの権利)を失います(失権)。優勝戦でフライングをして再発走後、1着となった場合はそのまま有効ですが、別途ペナルティーを課されます。

2回目のフライング

2回目以降同じ選手が同レースで再びフライングをした場合、その選手は出走停止となり、当該レースでは失格となります。なお、失格となった場合は当該選手に関する車券はすべて返還されます。

3回目のフライング

3回目のフライングを含む不適正発走が出た場合は、全車がピットに戻されて車体検査がおこなわれたのち、再発走します。

4回目のフライング

4回目にフライングを含む不適正発走が出るとレースが不成立となり、すべての車券が返還されます。

フライングがあったレースで購入した車券は返還されない

オートレースでは、フライングがあっても再発走となるルールです。そのため、基本的にフライングを理由として車券が返還されされません。

ただし、同じ選手が2回連続でフライングをした場合、1レースで4回フライングを含む不適正発走が出てレースが不成立となった場合などの例外も。また、罰則以外のなんらかのトラブルによって選手が欠場となった場合にも、車券返還となる場合もあるでしょう。

フライングした選手の罰則

オートレース フライング

オートレースでは一発失格というルールではなく、1レースで2回フライングをしない限りは原則として再発走(スタートのやり直し)となります。

そのほか、1レースで4回のフライングを含む不適正発走が起こった場合にレースが不成立となる場合や、フライングをした状況によって当該選手に対して罰則(ペナルティー)が課される場合があるものの、全体的に罰則は厳しくないようです。

ここでは、フライングに関して状況別にどのような罰則があるのかについて紹介していきます。

SG・G1・G2優勝戦以外でフライングをした場合

SG(スーパーグレード)・G1・G2といった、いわゆる「グレードレース」と呼ばれるレースの優勝戦以外でフライングをした場合は、翌日のレースには出場できます。

ただし、後日出場するレースにおいて、罰則による出場停止が1日課されます。

また、予選・準決勝戦でフライングをした場合は、2回目のフライングをしない限り着順は有効です。しかし、優勝戦へ出場できる着順でゴールしたとしても、優勝戦への出走権(勝ち上がりの権利)は与えられません。

出場した9回のレースのうち2回フライングした場合

出場した9回のレース中、2回フライングした場合は、翌日のレースの出場が規制されます。また、後日出場するレースにおいて罰則による出走停止が1日課されます。

従来は翌日の出走が規制されるのみでしたが、2002年4月1日より規制内容が厳しくなったことにともない、新たに後日出走のレースにて罰則による出場停止が1日課せられることとなりました。

SG・G1・G2優勝戦でフライングした場合

SG(スーパーグレード)・G1・G2といった「グレードレース」と呼ばれるレースの優勝戦でフライングした場合は、翌日の出走が規制されるだけでなく、次節のレースはすべて罰則による出走停止となります。

節というのは各番組のことで、3日制・4日制・5日制の3とおりあり、レースが何日制でおこなわれるかは、レースの規模・出走者によって変わります。

「次節」出走停止となった場合は、出場予定だったレースすべての出走ができません。

そのほか、SG(スーパーグレード)レースの優勝戦でフライングをした場合、翌年におこなわれる同大会への出場権を喪失します。

たとえば、年末(12月31日)におこなわれる「スーパースター王座決定戦」でフライングをした場合は、その翌年にほかのレースでどんなによい成績をおさめていたとしても、あっせん対象からは除外されるので、レースには出場できません。

過去6カ月間に合計で5回のフライングをした場合

過去6カ月間で合計5回のフライングをおこなった選手は、あっせん停止となります。「あっせん停止」というのは、2002年4月1日より一部変更された罰則の適用規則で新たに設けられた罰則です。

反則妨害やフライング、後方スタートの回数が極端に多い選手に対して課されるもので、「選手あっせん規制委員会」において審議された上で停止日数が決定されます。

「選手あっせん規制委員会」は委員4人で組織される委員会です。同委員会は、「小型自動車競走に係る業務の方法に関する規程」に定められた規則に基づき、1年を限度としてあっせんを停止するとしています。

過去にフライング以外の基準によってのあっせん停止処分を受けたことがなく、かつ「過去6カ月間で合計5回のフライング」がはじめてであれば、比較的軽い処分で済むと考えられるでしょう。

しかし、フライングの回数がたび重なった場合、もしくは過去にほかの条件であっせん停止処分を受けたことがある場合は、その処分も重くなる可能性があるので注意が必要です。

まとめ

オートレースでは、翌日もしくは後日の出走停止はあるものの、一発失格はありません。その点では、フライングに対する罰則は、厳しくないといえるでしょう。

しかし、フライングなどが極端に多い選手へはあっせん停止が課されるなど、年々厳しくなりつつあります。

また、「正確にスタートを切れて当たり前」という目で見られているので、選手はスタートの技術を磨くことが必要です。

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