競輪コラム

PIST6(250競輪)のルールとは?使用される自転車などを解説!

競輪とは異なるハイスピードな勝負が大きな魅力のPIST6。世界各国の自転車競技のトップアスリート選手が「千葉JPFドーム」に集い白熱のバトルを繰り広げます。競輪に馴染みのある人も、そうでない人も楽しめる競技といえるでしょう。

そんなPIST6ですが、新しい競技ということもありルールについてよくわからないという方が多いのではないでしょうか。競輪とはルールが異なるため、きちんと把握しておくことでより競技を楽しめます。

本記事ではPIST6のルールについて簡潔にわかりやすく解説しています。競輪との違いについても解説しているので、「競輪と何が違うの?」という疑問をお持ちの方はぜひチェックしてみてください。

PIST6(250競輪)とは?

PIST6は世界最速の選手を決める新しい自転車競技。1周250mのパンクを6周する競技で、1レース6人で競われます。トーナメント形式の「PIST6 チャンピオンシップ」で、世界各国の自転車競技のトップアスリートたちが白熱のスピード勝負を展開。

既存の自転車競技とは一味も二味も異なる新たな魅力を秘める自転車競技といえるでしょう。さらに選手が身につけるユニフォームもPIST6仕様となっており、各選手の個性を表現。デザイン性の高いユニフォームもPIST6の見どころのひとつです。

PIST6(250競輪)のルール

PIST6のルールはいたって簡単です。1レース6人の選手でおこない、6周目のフィニッシュラインに到達した順に着順が決定されます。

3周目まではペーサーが先頭を走り、4周目ペーサーが離れてからレースが一気に過熱。ペーサーが外れるまでは、ペーサーを追い抜いてはいけないルールです。

PIST6の競技ルールをまとめると以下のとおり。

  • 車立 6車立
  • 走路 250m
  • 周回数 6周
  • 出走回数 1日2回
  • 一日におこなわれるレース数 12レース
  • 級班 S・A級混合

従来の競輪との大きな違いは、ラインという概念のない個人戦というポイントです。競輪ではラインが車券購入の重要なヒントとなるのですが、PIST6にはそれがありません。

またレースの流れも競輪と異なります。

  • 競輪:初日に一次予選・2日目以降に予選~準決勝・最終日に決勝
  • PIST6:開催前日にタイムトライアル・1日目に予選と二次予選・2日目に準決勝・決勝

1日2回出走で、競輪よりも出走数が多いのがPIST6の特徴です。そして開催前日にタイムトライアルがあり、その成績によって1日目の出走表を確定。タイムトライアルを含めて3日でチャンピオンが決まるようにスケジュールが組まれています。

競輪の開催場所は全国43か所にある競輪場ですが、PIST6の会場はTIPSTARDOME CHIBAのみです。国内外の自転車競技選手が集まり、世界最速のチャンピオンを争います。

使用される自転車

PIST6で使用される自転車は、一般的な自転車と異なりブレーキがない仕様です。スピードをより高められる自転車を用いて、世界最速を決める勝負に挑みます。

自転車のフレームはカーボン製で、競輪で使用されるクロームモリブデン鋼よりも軽いのが特徴です。速さを重視するためフレームは空気抵抗を考慮しスタイリッシュな形状に。個性的なデザインのユニフォームと同様に、自転車も華やかなデザインが多い競技です。

年間スケジュール・シーズンの流れ

PIST6の年間スケジュールは「スプリング」「サマー」「オータム」「ウィンター」の4シーズンと「ワイルドカード」「年間ファイナル」で構成されています。年間ファイナルに出場できるのは、4シーズンのチャンピオン含むファイナリスト・ワイルドカードで勝ち上がった合計36名です。

  • スプリングシーズン:4月上旬~
  • サマーシーズン:6月中旬
  • オータムシーズン:9月上旬
  • ウィンターシーズン:11月中旬
  • ワイルドカード:3月上旬
  • 年間ファイナル:3月下旬

シーズンは9週間に渡って開催され、第1週から第6週までトーナメント方式のラウンドを開催。ラウンドで勝ち残った成績上位計36名でシーズンファイナルに挑みます。ここでシーズンチャンピオンが決定するという流れです。シーズン中にはスペシャルマッチが開催され、スピード勝負とはまた異なる魅力が発見できるでしょう。

レースに出場する選手全員は、前検日におこなわれるタイムトライアルに参加。タイムトライアルの順位に応じ、ラウンドの出走表が確定します。

ラウンドは昼の部「デイ」と夜の部「ナイト」に分かれており、1日目のデイ・1日目のナイト・2日目のデイ・2日目のナイトで各6レースずつ計24レースでの開催です。

  • 1日目デイ:1次予選A~F
  • 1日目ナイト:2次予選A~F
  • 2日目デイ:準決勝A~C・順位戦1回戦A~C
  • 2日目ナイト:決勝戦・順位決定戦A~E

選手の白熱した戦いはもちろんですが、PIST6はそのほかにも見どころがたくさんある自転車競技です。

レースの合間にはダンサーによるパフォーマンスや企画コンテンツもおこなわれ、エンターテイメントとして楽しめるでしょう。家族でも来場しやすい時間帯にレースが開催されるため、家族で一緒に楽しめるのも魅力的です。

PIST6(250競輪)の車券の購入方法

競輪場窓口で直接購入する従来の競輪とは異なり、PIST6はインターネット購入のみとなっています。特定の投票サイトでのみしか投票できません。

PIST6の賭け式は単勝・二車単・二車複・三連単・三連複・ワイドの6種類です。

  • 単勝:1着の選手を当てる賭け式。
  • 二車単:1・2着の選手を着順どおりに当てる賭け式。
  • 二車複:1・2着の選手の組み合わせを当てる賭け式。着順は問わない。
  • 三連単:1・2・3着の選手を着順どおりに当てる賭け式。
  • 三連複:1・2・3着の選手の組み合わせを当てる賭け式。着順は問わない。
  • ワイド:1・2・3着のうち、2選手を当てる賭け式。

※車券は自転車競技表により20歳以上でなければ購入できないと定められています。購入は20歳を超えてからにしましょう。

まとめ

PIST6(250競輪)はスピード感のあるレース展開の楽しめる競技。1レース6人でおこなわれ、6周目のフィニッシュラインに到達した順に順位が決まるというとてもシンプルな競技ルールです。わかりやすいルールで子どもから大人まで楽しめます。

競輪の大きな特徴であるラインという概念が排除され、完全個人戦でのレースとなるPIST6。選手一人ひとりにクローズアップして観戦できるため、選手の熱気をより強く感じられるでしょう。

競輪と比べて華やかなユニフォームや自転車も特徴的で、視覚的にも楽しい競技といえます。家族でも来場しやすい時間帯でレースのスケジュールが組まれており、家族一緒に観戦できるのも魅力的ですね。

ウィンチケット編集部
WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。

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