競輪ニュース

地元・山口拳矢がルーキーチャンピオンに「どんな手を使ってでも勝とうと」/大垣G3

<大垣競輪場:水都大垣杯>◇G3◇9R SANC◇14日

昨年デビューした117期生のチャンピオンを決めるルーキーチャンピオンレース(若鷲賞)が行われ、地元・山口拳矢(岐阜)が差し切り優勝を飾った。

19年に一部改正された日本競輪選手養成所の制度発足以来、初の早期卒業となった寺崎浩平(福井)と菊池岳仁(長野)に加え、競輪一家に生まれた地元の山口拳矢(岐阜)など逸材揃いの117期生。中でも地元の山口、寺崎に人気が集まった。

赤版周回で松本秀之介(熊本)が踏み出した際、外帯線内に進入したことで鈴木陸来(静岡)が転倒。それに巻き込まれる形で番手の寺崎も続けて落車するというアクシデントが発生。それを避けて、単騎の菊池が発進しレースをリード。最終2コーナーで松本が再び踏み出し菊池を叩く。最終3コーナーから人気の山口が踏み出すと、ゴール直前で差し切り、地元ファンの期待に応えた。

人気の山口が勝ったものの、人気対抗の寺崎が落車したこともあり、2車単は8番人気の1−9、2380円。3連単は67番人気の1−9−4、2万7630円と高配当決着に。

▶動画:地元の山口拳矢がルーキーチャンピオンに輝いた9R

地元の意地を見せた山口は、「脚見せの段階で(お客さんから)名前を呼んでもらったのでホーム感があり、絶対に勝たなきゃなと思いました。4番手という良い位置だったので、あとは自分のタイミングでと。(最終)2(コーナー)で行く勇気はなかったので、小さい競走にはなってしまった。ここ(最終3コーナー)で踏まなきゃ届かないなと思ったので、思いっきり踏みました。(大垣バンクの)工事の関係で風も練習していた時と違うので、そこを見つつ行きました」とレースを振り返った。

現在は解説者として活躍する父・幸二から感想を聞かれ、「すごい声援もあったので、どんな手を使ってでも勝とうと思いました。(寺崎浩平の)落車は想定外だった。(最終)2コーナーから寺崎さんと力比べかなと思っていたが、そこは冷静に走れたと思います」と語った。

次節は初のグレードレースとなるG2ウィナーズカップだが、「今回良い結果を残せたので、ウィーナーズでも自分の走りをしたいと思います。しっかり地元で勝ち切ることが出来たので、これからも応援お願いします」とメッセージを送った。

ウィンチケット編集部
WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。

記事をシェアしよう

関連ニュース