【岐阜競輪G2・共同通信社杯】山口拳矢が捲ってG2初制覇「地元で出来て感慨深い」
<岐阜競輪場:共同通信社杯>◇G2◇11RS級決勝◇20日
昨年デビューしたばかりの新鋭・山口拳矢(岐阜)が捲り切り、地元でG2初制覇を決めた。
新田祐大(福島)と守澤太志(秋田)のS級S班コンビに期待が集まった決勝戦。打鐘とともに新山響平(青森)が踏み出し主導権を奪う。最終2コーナーで単騎の山口が7番手から発進すると、新田の牽制も乗り越え捲り切った。
2車単は15番人気の2−9、4230円。3連単は146番人気の2−9−4、5万8810円とビッグな配当に。
地元でビッグタイトルを手にした山口は、「地元で10年ぶりにビッグ(レース)が開催されて、準決勝から地元が1人になってしまって自分が思っているよりプレッシャーがあったが、ビッグ初制覇も地元で出来て感慨深いです」と喜びを語った。
競輪選手としてのデビューは遅いが、「スタートが出遅れた分、早く結果を出さなきゃと思っていた。それがこうして繋がって良かった。(レースの位置取りは)あまり気にせず、流れの中でと。新山(響平)さんが主導権を取ると思っていたので、自分のチャンスが来るのを待っていた。(最終2コーナーから発進したが)自分が思っていたより脚を使わずに詰まっていったので、ここで仕掛けてダメなら仕方ないという気持ちで行った。(最終)4コーナーのくだりまで我慢すれば、自分の方が前に出られると思った。4コーナーから急に脚が回らなくなった」とレースを振り返った。
ゴールした瞬間の気持ちを聞かれ、「無観客で静かだったので、手を挙げたけど本当に自分(が優勝)だったかなと不安になりました(笑)。(KEIRINグランプリ出場の)賞金争いが出来る位置まで来たと思うので、意識しながらやっていきたい。(優勝報告は)父(元競輪選手の山口幸二)は(インタビュアーとして)目の前にいるので、家にいる家族に一番に伝えたい。自分にツキが来ているかなと思う部分があったので、運が良かった。(レーススタイルに賛否両論があるが)自分は自分だと思っていたので。アドバイスはしっかり自分の中にしまって、そこで取捨選択が出来ればもっと上に行けるかなと思っていた」と心境を語った。
- ウィンチケット編集部
- WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。
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