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【岸和田競輪G1・高松宮記念杯競輪】稲川翔が捲って地元G1で決勝「必死だった」

<岸和田競輪場:高松宮記念杯競輪>◇G1◇9R S級西準決◇19日

稲川翔(大阪)が捲り切り、地元G1で決勝進出を決めた。

S級S班の松浦悠士(広島)と地元の稲川が人気を二分した最初の準決勝。打鐘前、松本貴治(愛媛)が踏み出して先頭に立ったところ、原田研太朗(徳島)と接触した野原雅也(福井)の2人が落車してしまうアクシデントが。最終2コーナーで人気の松浦が踏み出すと、稲川も松浦をけん制しながら発進。阿竹のブロックも乗り越え、外から叩き切った。

アクシデントはあったものの人気の2人が上位を独占したことで、2車単は3番人気の2-1、990円。3連単は7番人気の2-1-4、4580円と人気決着に。

▶動画:稲川翔が地元G1で決勝進出を決めた9R

地元の意地を見せて決勝進出を決めた稲川は、「嬉しいです。(連携した野原)雅也が転んでしまったので、それだけが残念。自分でも“落ち着け”と冷静になるように必死だったが、それでも必死じゃない部分が出てしまった。最終バック(ストレッチ)からは頭が真っ白だった。何とか気持ちで乗り越えました」と仲間の落車に動揺したことを明かした。

そして、「自分がラインの先頭になったので仕掛ける道だけは確保して、あとは駄目でも前に踏もうと思った。それがああいう動きになった。(阿竹智史と接触もあったが)いろんな人に当たった。阿竹さんが前に踏むのは分かったので、そこで悔いなく勝負しようという気持ちで必死でした」とレースを振り返った。

これで300勝も達成したが、「長かったです(笑)。昨日300勝と思って(いたが)、大恥をかいたので……(苦笑)。野原君の落車がなければ、ガッツポーズをしていたかもしれない。その辺は手放しでは喜べないが、300勝(達成)は良かったです。けっこう激しい雨だったが、その分風はなかった。でも(バンクの)コンディションとしては良くない。決勝がスタートラインだと思って、しっかり優勝目指して頑張ります」と意気込みを語った。

ウィンチケット編集部
WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。

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