【京王閣競輪G1・日本選手権競輪】松浦悠士が3度目のG1優勝「裕友のおかげ」
<京王閣競輪場:日本選手権競輪>◇G1◇11R S級決勝◇9日
松浦悠士(広島)が差して、日本選手権競輪を制した。
実力者が揃ったこともあり、オッズが割れた決勝戦。前受けとなった清水裕友(山口)が主導権を握ると、すかさず郡司浩平(神奈川)が動いて中国勢のマークにつく。最終3コーナーで郡司浩平(神奈川)が外から踏み出すと、番手につけていた佐藤真太郎(福島)が内をすくって松浦と激しいデットヒートを繰り広げる。松浦と佐藤、郡司が並んで入線したものの写真判定の末、松浦が差し切り3度目のG1優勝を飾った。
S級S班の3人が上位を独占したこともあり、2車単は1番人気の3-2、1260円。3連単は2番人気の3-2-9、3,880円と人気決着に。
混戦を制した松浦は、「(連携した清水)裕友が頑張ってくれた。後ろが強力な郡司(浩平)君だったが、押し切れて嬉しい。(優勝の嬉しさは)家族に伝えたい。3月に広島で開催された玉野記念が(脚の調子の)ピークだったと思うので、(今開催は)絶好調という感じではなかった。裕友が頑張ってくれて、自分や裕友が調子悪い時はお互い助けあって良い関係が出来ていると思う。後ろに郡司君が見えたので、先行かなと準備はしていた。(ゴールは接戦だったが)郡司君が後ろに入ったのが見えたので早めに捲ってきてくれると思ったが、かなり溜められたので外をけん制しつつ、内に(佐藤)慎太郎さんも見えたので肘を引っ掛けて何とか勝てました」とレースを振り返った。
これでダービー王となったが、「実感はまだ湧いていないが、裕友が頑張ってくれたおかげで優勝出来たのが嬉しい。(清水裕友は)兄弟のような関係。去年よりもっと良い信頼関係が出来ていると思う。包み隠さず話し合いが出来ていて、プライベートなことも相談したりしている。(今年の獲得賞金が1億円を突破したが)今年は賞金が上がっているので嬉しい。(無観客開催になったが)日本、世界中が大変な状況なので、走りでみなさんに元気を与えられたらと選手一同頑張っているので、車券を買って選手個人を応援してもらえると嬉しい。ここを目標にしていてしっかり優勝出来たので、グランプリに向けて一走一走頑張ります」と年末に向けて意気込みを語った。
- ウィンチケット編集部
- WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。
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