競輪コラム

競輪での失格とは?選手へのペナルティや代表的な違反行為も

競輪では、どのような場合に失格となるのかご存じでしょうか?競輪の競技規則では、違反行為や失格に関して細かい基準が定められています。

実際、レース中に選手同士がぶつかって転倒しても失格にならないケースや、一見なにもしていないように見える選手が失格になるケースも多々あります。違反や失格の基準を知っておけば、「どうして失格となったのかわからない」「納得がいかない」といった思いを抱かずに済むでしょう。

本記事では、競輪の競技規則や判定基準をもとに、違反行為や失格の基準、選手へのペナルティや代表的な違反行為などを解説します。

競輪の失格は最も重いペナルティ

失格は、競輪の違反行為により科せられるペナルティのなかで最も重い処分です。

以下では、失格になった場合の処分、違反点数によるペナルティ、選手の違反点数の確認方法など、それぞれを詳しく解説していきます。

失格すると着順がはく奪される

違反行為により失格になると、その選手の順位が無効となります。たとえ1着に入っていても、レース中に失格となってしまうと、レース結果や選手の獲得賞金など、すべてがはく奪されてしまうのです。

競輪は自転車競技であり、かつ公営競技でもあるため、ほかの選手を落車させるなどの悪質な違反行為をとれば、観客が購入した車券も無駄にしてしまいます。そのため行為が悪質な場合には、最も重い失格というペナルティを受けます。

激しい競り合いは競輪の魅力でもありますが、選手は度を超えたプレーをしてはいけないのです。

違反点数が貯まると選手はペナルティを受ける

レース中に違反行為をした選手には、自動車の交通違反と同様に違反点が科せられます。この点数が一定を超えると、選手はペナルティを受けるのです。

違反点数は行為の悪質さによって変わり、一番軽い「点数走行注意」なら2点、「重大走行注意」なら10点、最も重い「失格」なら30点が付与されます。

この違反点数は4ヵ月ごと(1月~4月、5月~8月、9月~12月)に集計され、累計で90点以上になると、静岡県伊豆市にある日本競輪選手養成所での5泊6日の特別指導訓練に必ず参加しなければいけません。

訓練場所までの交通費や受講費などはすべて選手の負担で、レース参加中と同じく、携帯電話の持ち込みや飲酒も認められていません。選手からは、5泊6日の間、1日中講義を受けるのはとても辛いという声も聞かれます。講義だけでなく自転車を使った訓練もあり、心身ともに鍛え直す機会だといえるでしょう。

また、「4ヵ月ごと」とは別に、直近4ヵ月の累積で計算する集計方法もあります。その場合は、120点で1ヵ月の配分停止、150点で2ヵ月の配分停止、180点で3ヵ月の配分停止となります。

配分停止とは、その間レースに出られなくなるということです。レースに出られなければ選手の収入もなくなるため、とても重い処分です。

このようなペナルティがあるため、選手は失格にならないように細心の注意をはらいつつ、日々のレースに挑んでいます。

選手の違反点数を確認する方法

選手の違反点数の累積状況を確認したい場合、「KEIRIN.jp」で直近4ヵ月の成績が確認できます。そこに失格や違反点数が掲載されているので、予想の際に参考にしてみましょう。

選手としても、失格は避けたいと考えています。したがって、違反点数が貯まっている選手は積極的に攻めづらく、上位に絡む可能性が下がってしまうのです。

また、明確な基準は発表されていないものの、失格を重ねると配分停止になるため、失格を重ねている選手はレース中に消極的になり、車券に絡みにくい傾向にあります。

しかし、なかには失格を恐れず、違反にならないギリギリを攻める選手もいます。車券を購入する場合には、こうした事情も考慮しましょう。

競輪で失格になる代表的な違反行為

選手同士が一生懸命ゴールを目指し、激しく競い合っている姿には会場も盛り上がりますが、度を越えた行為があればレース全体に支障が出てしまいます。

そこで競輪では、どこまでのプレーをしてよいのか、どこからが違反になるのかを規則として定めています。当然、選手はその規則にのっとって競技をしなければなりません。

競輪の規則のなかで代表的な違反行為には、斜行・押圧・内側追い抜き・押し上げの4つがあります。それぞれの違反行為について詳しく見ていきましょう。

斜行

斜行とは、進路を斜めに変更して走行する行為を指します。選手は、斜めに走行してほかの選手の妨害をしてはいけません。

この場合の失格基準は以下のとおりです。

  • 斜行によって自身やほかの選手が落車した場合
  • 斜行によって自身やほかの選手の自転車を故障させ、レースに重大な支障が生じた場合
  • とくに著しい斜行により進路妨害をおこなった場合

内側から外側へ移動する際にも、内側線間の4倍程度の幅で急激かつ一方的に向かった場合は斜行とみなされます。

押圧

押圧とは、ほかの選手に衝撃、圧迫をかけて内側に押し込むことです。押圧は失格になるケースが最も多いので、レース観戦後にがっかりしないように覚えておくとよいでしょう。

この場合の失格基準は以下のとおりです。

押圧により、自身やほかの選手を落車させた場合
押圧により、自身やほかの選手の自転車を故障させ、レースに重大な支障が生じた場合
とくに著しい押圧をした場合

内側追い抜き

選手は外帯線の内側を前走する選手に対して、内側への差し込みや内側からの追い抜きをしてはいけません。

外帯線とは、内側から2番目の白線です。バンクの内側から順に、茶色い部分が退避路、1番内側の白線が内圏線、次の白線が外帯線、1番外側が黄色い線のイエローラインとなっています。

この場合の失格基準は以下のとおりです。

  • 外帯線の内側を走る選手を、内側から追い抜いた場合
  • 内側追い抜きが原因で、自身やほかの選手が落車した場合
  • 内側追い抜きが原因で、自転車を故障させてレースに大きな支障が生じた場合

押し上げ

押し上げとは、外側に向かってほかの選手に衝撃、圧迫をかけることです。選手は、身体や自転車を使ってほかの選手を押し上げてはいけません。

失格基準となる基準は以下のとおりです。

  • 押し上げによるふらつきなどの結果、レースに支障が生じた場合
  • 押し上げにより、自身やほかの選手を落車させた場合
  • 押し上げにより自身やほかの選手の自転車を故障させ、レースに大きな支障が生じた場合
    とくに著しい押し上げをした場合

まとめ

競輪 失格画像

競輪選手が違反行為をとると違反点が付与されます。違反点数は行為の悪質さによって異なりますが、そのうち最も重い処分が失格です。失格になると、そのレースの着順がはく奪され、選手の順位は無効になります。

違反行為をした結果、自身が落車したりほかの選手を落車させたりした場合や、自身やほかの選手の自転車を壊し、レースに重大な支障が生じた場合には基本的に失格になります。

代表的な違反行為としては、斜行、押圧、内側追い抜き、押し上げを解説しました。なかでも押圧は、最も失格になるケースが多い行為です。選手が失格になると車券の配当にも影響が出るため、しっかり覚えておきましょう。

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参考.1 : WINTICKET 競輪勉強シリーズ

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