競輪コラム

ガールズケイリン の自転車特集!男子競輪や一般の自転車との違いを解説!

競輪を始めたばかりの人によく聞かれる質問として、こんなものがあります。

「女の人が乗っている自転車って男の人の自転車と違うよね? なんで?」

確かにパッと見でも男の選手が乗っている自転車は“地味”なのに対して、女の選手が乗っている自転車は“派手”ですよね。それらの違いを説明していく前に、そもそも男子選手の使用車も一般的なロードレーサーとは違うので、そちらから解説していきましょう。

「ピスト」について

ピストというのはフランス語で競技場の「トラック」を意味する「ピステ」という言葉から来ています。トラック競技に用いる自転車ということで名付けられたのでしょう。

NJSとは過去に競輪を統括していた日本自転車振興会「Nihon Jitensha Shinkoukai」の略。オートレースを統括していた日本小型自動車振興会と2008年に統合して、今はJKA(Japan Keirin Autorace foundation)になっていますが、規格の呼称はNJSのまま残されています。

このNJS規格に適合する部品を使って製作されたもので、かつ車体検査に合格して初めてレースで使用する競走車になるのです。

一般的なロードレーサーとの最大の違いは「ブレーキがない」こと。

ハンドルにブレーキレバーやワイヤーがないだけでなく、ビーチクルーザーなどのコースターブレーキ(ペダルを逆回転するとブレーキが作動する仕組み)とも違って、ブレーキ自体がありません。

後輪ギアがフリーホイールではなく固定されているのでペダルが空回りせず、走行中はペダルを回し続けなければならないのです。減速したり、停止する場合はペダルの回転速度を落とすという方法でおこないます。競輪で減速することを「バックを踏む」といいますが、ビーチクルーザーのように逆回転させたら急ブレーキをかけることになってしまうので、ペダルの回転速度を落とすように逆方向へ力を加えることになります。実際に乗ってみないと、その感覚を表現するのは難しいかもしれませんね。

ただし、保安部品であるブレーキが付いていない自転車は道路交通法により、日本の公道を走ることはできません。選手でなくても競輪用の自転車は購入できますが、公道では乗らないように注意してください。

ペダルは「クリップ・アンド・ストラップ」モデルと呼ばれているもので、「サン(桟)」という溝のある金属板が底に打ち付けられた専用シューズをペダルに噛み合わせた状態でクリップとストラップで固定。これにより踏む力だけでなく引き上げる力もペダルに伝えることができるのです。減速のときも重要な構造になります。

フレームは「クロモリ」の略称で知られるクロムモリブデン鋼(鉄に極わずかなクロムとモリブデンなどを添加した低合金鋼の一種)を素材として使用。車輪は直径27インチで金属スポークとリムで構成されたものを使用し、タイヤは外径675ミリ、太さ22ミリと定められています。

このフレームと車輪(ホイール)がガールズケイリンで使用する競走車は異なっているのです。

ガールズケイリン画像

ガールズケイリンのルールは男子競輪のルールに国際ルールを取り入れたインターナショナルな判定基準を設けていることもあってか、自転車トラック競技で使用する競走車に近い仕様のものが使われています。

炭素繊維を熱硬化性樹脂に浸し、加熱して固めて作られる「カーボン」素材で作られたモノコックフレームを採用。前輪は男子選手の競走車と同じスポークホイールですが、後輪に「ディスク」ホイールが用いられています。

以前は前輪も3本スポークの「バトン」ホイールというものが使われていたのですが、2016年の8月31日開催よりスポークホイールとなりました。「バトン」がどのようなものか気になる人は、それ以前のガールズケイリンの動画をご覧ください。

カーボン素材は軽くて剛性が高いため、クロモリでは難しい平らな形状にすることが可能です。空気抵抗を少なくする効果が得られるのですが、平らな部分の装飾にこだわることもできるため、ガールズの選手は派手な色使いにしたり、ラメや星の図柄を施したりしています。ディスクホイールも色が乗るので、全体として派手な感じになるというわけです。

ちなみに風が強いときは主催者の判断でディスクホイールをスポークホイールに換えて競走が実施されます。ガールズでも自転車に派手さが足りないなと感じるときは、恐らく後輪がスポークに変更されているのでしょう。

また、男子でも「KEIRIN EVOLUTION」という、オリンピックなどの国際競技大会に出場する競輪選手の競技力向上を目的とした単発レースではガールズケイリン同様の車体が使われます。ルールもガールズケイリン同様に7車立てでラインという概念をなくした単騎戦なので、いわゆる「競輪」とは違ったレースを楽しめるものなのですが、今年はオリンピックの兼ね合いと新型コロナウイルス感染拡大予防の観点から開催取りやめとなりました。

話がちょっと逸れましたが、ガールズケイリンなどで使用されている競走車と通常の競走車の違いはおわかりいただけましたでしょうか?

フレームは選手ごとに完全オーダーメイドですので、細かいこだわりがあります。

レース前に敢闘門手前の映像が映されますが、そこで大きく映される競走車にも今後は注目して見てください。

参考

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