競輪コラム

ガールズグランプリ2020 大会展望・注目選手

2020年の女王ティアラは誰の手に?「ガールズグランプリ2020」@平塚競輪場

昭和の時代に廃止された「女子競輪」。2012年7月、48年ぶりに復活した「ガールズケイリン」の選手は33名だった。それが今年は150以上となり、選手層は厚みを増した。

レベルが拮抗するトップ女性レーサーの頂点、“クイーン・オブ・ガールズ”を決める戦いが今年も年末の「KEIRINグランプリシリーズ」初日、12月28日(月)に行われる。

11月に小倉競輪場で開催された競輪祭初日から3日までに併催された「ガールズグランプリトライアル」で優勝した選手2人に獲得賞金ランキング上位者を合わせた7名の女子選手によるペダルの踏み合い、もがき合い。

頂に立った者だけが手にすることができる、きらびやかな女王ティアラを戴冠するのは誰か?

いろいろあった2020年、ファンに夢と希望を与えてくれ、ケイリンクイーンよ!

2連覇している児玉碧衣が3連覇を成し遂げるのか?
それとも新たなクイーンの誕生となるのか?

グランプリ同様、12月4日(金)から6日(日)の平塚競輪場本場開催のレース間に発表された車番通りに(ガールズは4日に発表)、「ガールズグランプリ2020」出場選手を紹介していこう。

出場選手紹介

①番車:児玉碧衣選手(福岡・108期・25歳)

児玉碧衣

昨年、一昨年の「ガールズグランプリ」を制して、史上初の連覇を達成。今年3月の「ガールズケイリンコレクション」福井大会で優勝。6月に通算300勝達成。ファン投票4年連続1位。実力人気ともにナンバーワンの絶対女王である。

「ガールズグランプリ」は2016年から5年連続の5回目。獲得賞金ランキングは2位(約1,653万円)。

獲得賞金ランキングこそ高木選手の後塵を拝したが、11月の小倉ガールズグランプリトライアルで完全優勝した走りは圧巻の一言。自身のベストを更新した、上がりタイム11秒5は男子選手顔負けの記録である。

前人未踏の3連覇はすぐそこにあると言わざるを得ない。優勝候補筆頭。

②番車:佐藤水菜選手(神奈川・114期・22歳)

佐藤水菜

11月のガールズグランプリトライアル決勝小林優香梅川風子の2人を捲って優勝し、グランプリ出場権を獲得した逸材。今年7月からナショナルチームに加入し、スピードに磨きが掛かった。

「ガールズグランプリ」は昨年から2年連続の2回目。獲得賞金ランキングは7位(約1,143万円)。

平塚競輪場は「競輪学校に入るときにお世話になったバンク」という地元。是が非でも出場し、何としても優勝するといった意気込みで乗り込んでくるだろう。気持ちの面では間違いなく、7選手中ナンバーワン!

③番車:高木真備選手(東京・106期・26歳)

高木真備

今年は7月の「ガールズケイリンフェスティバル」いわき平大会と9月の「ガールズケイリンコレクション」伊東大会と、2つのビッグレースで勝っている高木選手。獲得賞金にも表れているが、今年最も強かった女子選手で異論はないだろう。

「ガールズグランプリ」は4回目の出場。獲得賞金ランキングは1位(約1,839万円)。

2016年から3回連続で出場していたが、昨年は出場を逃し、その悔しい思いが今年の活躍となったのであろう。優勝してこそ、その思いは晴らされる。

7月のフェスティバル決勝で児玉選手、梅川選手、石井貴子選手を一気に抜き去った脚があれば、女王ティアラも見えてくる。

④番車:石井貴子選手(千葉・106期・30歳)

石井 貴子

昨年のグランプリでは2着、一昨年のグランプリも2着。今年の3月の「ガールズコレクション」福井大会も2着。7月の「ガールズケイリンフェスティバル」いわき平大会も2着と、“シルバーコレクター”と化していた石井貴子選手。

「ガールズグランプリ」は2018年から3年連続の4回目。獲得賞金ランキングは3位(約1,508万円)。

しかし8月の「ガールズドリームレース」名古屋大会では児玉選手を差し切って優勝。10月の地元松戸決勝でも児玉選手を差し切って優勝している。

グランプリでも“児玉キラー”となり、今年こそ優勝して“シルバーコレクター”を返上できるだろうか。

⑤番車:梅川風子選手(東京・112期・29歳)

梅川 風子

佐藤選手と同様、今年からナショナルチームに所属してスピードに磨きが掛かったのが梅川選手。今年は9月に平塚で開催されたFⅠで完全優勝を果たしている。

「ガールズグランプリ」はデビュー2年目の2018年から3年連続の3回目。獲得賞金ランキングは4位(約1,216万円)。

一昨年のグランプリは5着と惨敗。昨年は石井寛子選手と接触して落車と、満足する内容は一度もないだけに、今年こそはという思いは強いだろう。鍛え上げた捲り脚での一発に期待する。

⑥番車:石井寛子選手(東京・104期・34歳)

石井 寛子

女子選手初の獲得賞金1億円突破。これまたガールズ選手初の通算100優勝を今年果たしていて、もはやレジェンドの域に達している石井寛子選手。

「ガールズグランプリ」は2013年から8年連続の8回目。獲得賞金ランキングは5位(約1,158万円)。

2017年の覇者が2度目の戴冠を狙う。その2017年は平塚開催だったこともあり、優勝するイメージを最も鮮明に描ける選手であろう。本人も「大好きな競輪場です」と述べている。

⑦番車:鈴木美教選手(静岡・112期・26歳)

鈴木美教

「オレンジは好きな色で印象はとても良い」という鈴木選手。今年は3月の「ガールズケイリンコレクション」福井大会、7月の「ガールズケイリンフェスティバル」いわき平大会、9月の「ガールズケイリンコレクション」伊東大会に出場している。

「ガールズグランプリ」は2018年以来、2年ぶり2回目。獲得賞金ランキングは6位(約1,145万円)。

得意の捲りか、差し脚か。機に乗じて優勝を奪い取り、来年地元・静岡で開催されるグランプリで2連覇を目指すくらいの意気込みで臨んでいただきたい。

※年齢は2020年12月28日時点のもの
※獲得賞金ランキングは2020年12月22日現在


①児玉選手は捲り、②佐藤選手も捲り、③高木選手は逃げより捲り、④石井貴子選手は自在、⑤梅川選手は捲り、⑥石井寛子選手は差し、⑦鈴木選手は自在。

積極先行するのは一部の新人だけで、最終バック手前から捲り合戦となるのが最近のガールズのトレンド。今回出場している自力型の選手も仕掛けが上手くてスプリント型の捲りタイプが揃っている。その中でも頭ひとつ抜けている児玉選手の3連覇がやはり濃厚か。

しかし冬の平塚は相模川からの風の影響でバックが重い。カントもキツくないので捲りが効かないとなれば、差しで決まる可能性もあり。そうなると自在型のW石井と鈴木選手がチャンスか。番手から追込むタテ脚が強烈な高木真備の線も濃厚。当日の風は予想の大きな要素になりそうである。

最後は好きな選手から買って夢を見るというのもガールズの醍醐味。自分の好きな車券スタイルで最後の艶姿を楽しみましょう♪

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