競輪コラム

奈良競輪の歴史と特徴を徹底深堀! バンクの特徴と春日賞争覇戦の見所も解説!

奈良県奈良市秋篠町にはかつて競馬場がありました。
1939年(昭和14年)にできた(正確には尼ヶ辻から競馬場を移転した)、秋篠競馬場(奈良競馬場)はお客さんで大いに賑わっておりましたが、戦争で軍事施設に使われることになって休止。
1946年(昭和21年)に再開した後の1950年(昭和25年)、世のブームにならって競輪場をその一角に開設したのです。

それからすぐに競輪ブームが爆発的な盛り上がりを見せたこともあって、奈良競馬場は同年に休止。
残念ながら1954年(昭和29年)に廃場となってしまいましたが、競輪場は未だに残って、地元のファンに愛されています。

それが、奈良競輪場です。

1984年(昭和59年)より、記念競輪(G3)として『春日賞争覇戦』が始まり、2006年(平成18年)には初の特別競輪となる第5回『西王座戦』が開催。
2010年(平成22年)には第25回『共同通信社杯 秋本番』(『共同通信社杯』は2009年度より3年間、春と秋の2回制)の舞台になっています。

奈良競輪場のバンクの特徴は?

奈良競輪バンク

奈良競輪場は、自転車競技の会場としても良く使われていて、2008年には第28回『アジア自転車競技選手権大会』や第55回『全日本プロ選手権自転車競技大会』も開催されています。近畿地区プロ自転車競技大会は毎年開催されていますし、一般の自転車競技ファンや競輪ファンが参加できるイベントも多数おこなわれている場なのです。

それは世界規模の自転車競技に使われる250mバンクの感じに近いというのもあるのではないでしょうか。

いわゆる33バンクの中でも見なし直線は2番目に短い38m(一番短い小田原競輪場が36.1m。33バンクの中で一番長い前橋競輪場が46.7m)。「最終コーナーの上にゴールがある」と言われているほどです。ちなみに小田原競輪場のカントが35°34′12″なのに対して、奈良競輪場のカントは33°25′47″と緩め。カントがキツくない上に直線が短いので捲り追い込みが届かず、逃げが勝ちやすいバンクです。しかも、追い込みが効かないということは差しも届かず、マークの2着率も高い。ラインそのまんま決着が多い場になっています。

また、バンク全体が観客席で囲まれて建物の合間から風が入り込んで渦巻くことがあるのですが、それがバックで向かい風になりやすい。つまりバックから捲ろうとすると決まりにくいというのも覚えておいてください。早めにカマして長く逃げられる選手の頭からが狙い目です。

春日賞争奪戦、注目選手は?

清水裕友

というわけで、今年2021年(令和3年)2月11日(木・祝)から14日(日)の4日開催でおこなわれる奈良競輪場70周年記念(G3)『春日賞争覇戦』では、清水裕友選手(SS・山口・105期)辺りが優勝候補になるでしょう。
ただし郡司浩平選手(SS・神奈川・99期)が早めに仕掛ければ、一気の逃げも十分。それに昨年、2020年(令和2年)のGPウィナーである和田健太郎選手(SS・千葉・87期)が付ければ、南関ワンツー決着も見られるかもしれません。

佐藤慎太郎

S級S班では佐藤慎太郎選手(福島・78期)も出場します。その4人を簡単には優勝させまいと挑むのは三谷竜生選手(S1・奈良・101期)、三谷将太選手(S1・奈良。92期)、三谷政史選手(S1・奈良・93期)の、“三谷”3兄弟。奈良を代表するこの兄弟が3人全員、決勝に乗ってきてラインを組むなんてことがあれば、地元ファンは大いに喜ぶはずです。期待しましょう。

他の注目選手でいうと近況かなり調子が良い、小倉竜二選手(S1・徳島・77期)。同県の原田研太朗選手(S1・徳島・98期)と組むようなことになれば、かなりの脅威です。


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