競輪コラム

ガールズグランプリ2021 出場選手決定!

2021年(令和3年)11月20日(水)、小倉競輪場にておこなわれた『ガールズグランプリトライアルレース(GGPTR)』が終了。『KEIRINグランプリ2021(GP)』シリーズの初日、12月28日(火)におこなわれる『ガールズグランプリ2021(GGP)』の出場予定選手が同日、JKAより発表された。正選手7名と補欠選手1名は以下の通り。

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《ガールズグランプリ2021出場予定選手》
〈正選手〉
児玉 碧衣(コダマ アオイ) 福岡・108期 GGPTR(アメジスト)優勝
小林 優香(コバヤシ ユウカ) 福岡・106期 GGPTR(トパーズ)優勝
石井 寛子(イシイ ヒロコ) 東京・104期 獲得賞金ランキング2位
小林 莉子(コバヤシ リコ) 東京・102期 獲得賞金ランキング3位
高木 真備(タカギ マキビ) 東京・106期 獲得賞金ランキング4位
尾方 真生(オガタ マオ) 福岡・118期 獲得賞金ランキング5位
坂口 楓華(サカグチ フウカ) 京都・112期 獲得賞金ランキング6位

〈補欠選手〉
鈴木 美教(スズキ ミノリ) 静岡・112期 獲得賞金ランキング7位
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「選考基準」はこのようになっていた。

■選考期間:2021年(令和3年)1月~11月(※GGPTR最終日)
■最低出走回数:40出走(※1月~10月までの期間)
■選抜方法:
①東京オリンピック自転車競技トラック種目メダル獲得者
②GGPTRの各優勝者
③運営調整部会が特に認めた選手
④選考用賞金獲得額上位者

①と③が該当者なしとなれば、②と④で選ばれるしかない。つまりGGPTRで優勝するか、獲得賞金を上乗せしてランキング上位を目指すしかない戦いが、『競輪祭(G1)』シリーズの初日から3日目までの小倉競輪場でくり広げられたのである。

獲得賞金額の差で石井寛子と児玉碧衣はトライアル前の時点でGGP出場当確。賞金ランキングでの当落線上にいたのは小林莉子、坂口楓華、高木真備、尾方真生、鈴木美教の4人。獲得賞金額では届かない他の選手は優勝しかなかった。

当落線上の選手で最初に登場したのは、初日第9Rの小林莉子と尾方。尾方の後ろに小林莉子が並び、後方に構えて周回。打鐘から尾方が出て行き、付いて行く小林莉子。そのまま尾方が勝って、小林莉子は5着に沈んだ。

第10Rは児玉が捲ってぶっちぎりの勝利。第11Rは高木、坂口、鈴木という当落線上選手の三つ巴となった。最終ホームから仕掛けた高木がそのまま逃げ切り勝ちも、坂口と鈴木が共に落車……鈴木は棄権。坂口も翌日、欠場となってしまった。鈴木はGGPが地元静岡開催なだけに無念であっただろう。第12Rは、五輪で今年のレースにはあまり出られず、優勝しかない小林優香が捲りで快勝。

2日目、第9Rの尾方は柳原真緒に捲られてしまったものの、2着で決勝に進出。第10Rに登場した小林莉子は、ぶっちぎりで勝利した児玉に続く2着に入り、決勝へ滑り込む。第11Rの高木は梅川風子に最後は踏み負けしたものの、2着で決勝へ。第12R、最終ホームから出て行って逃げた小林優香だったが、奥井迪に内から追い上げられて2着。それでも余裕のポイント差で決勝へ進出した。

最終3日目。第11RのグループB(アメジスト)決勝、圧倒的優勝候補は児玉だった。今節の出来からして違った。尾方や小林莉子としては、ひとつでも上の着を目指して賞金額を上乗せするしかない。児玉の同門妹弟子である尾方が先に仕掛ける。乗る、児玉。尾方が最終バックまで大久保花梨に張られて出られないと見るや、児玉が発進。捲って行ったところに、今節調子の良かった柳原がゴール前で迫るも及ばず。児玉がGGPTR優勝タイトルを獲得して、GGP出場を決めた。

第12R、グループA(トパーズ)決勝。このレースで賞金ランキング上位にいる高木か石井寛子が優勝すれば、ランキング7位の鈴木はGGP正選手になれる。その他の選手がランキング外から優勝して正選手に入ってくると、押し出されて補欠になってしまう。実力からして高木と石井寛子の優勝の目は十分にあるが、小林優香や梅川といった強豪揃いで接戦が予想された。先に行ったのは奥井。高木が発進するのに、合わせて小林優香が捲り発進し、直線で出る。優香か、高木か。デッドヒートの末、勝ったのは……優勝しかない小林優香だった。最後の最後でGGP出場を決めたのである。

こうしてGGPTRが終了し、獲得賞金ランキングは以下のようになった。

〈ガールズ獲得賞金ランキング〉
1位 児玉碧衣選手 福岡・108期 19,775,000円
2位 石井寛子選手 東京・104期 19,575,000円
3位 小林莉子選手 東京・102期 15,754,000円
4位 高木真備選手 東京・106期 15,581,000円
5位 尾方真生選手 福岡・118期 15,243,300円
6位 坂口楓華選手 京都・112期 15,057,400円
7位 鈴木美教選手 静岡・112期 13,916,400円

これを受けて、冒頭の出場予定選手が決定したのである。

GGPTRを終えた時点で28連勝というガールズ連勝記録を伸ばした児玉碧衣。現在、通算1着回数が396回なので、12月6日(月)から8日(水)の武雄競輪で完全優勝すると399回になる。さらにGGPで優勝すれば通算400勝。グランプリ4連覇と通算400勝という偉業を同時達成できる。

一方、五輪で悔しい思いをした小林優香としてもGGPで優勝し、終わり良ければすべて良しとしたいところだ。この2人と同門で後輩の尾方真生も下剋上を果たしたいと願っているだろう。対する東京勢も強力なメンバーで黙ってはいない。トライアル落車という憂き目を見た坂口楓華も福岡対東京の戦いの隙を狙ってくるはずだ。

選手層に厚みを増して実力が拮抗してきた今のガールズケイリンらしく、誰が優勝してもおかしくないメンバーが揃った年末の『ガールズグランプリ2021』。実に待ち遠しい。

ウィンチケット編集部
WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。

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