競輪コラム

ガールズグランプリ2021 レース展望

2021年の女王を巡るガールズ最終決戦、『ガールズグランプリ2021』 in 静岡競輪場

2021年競輪のトリを飾る3日間の「グランプリシリーズ」初日。『ガールズグランプリ2021』に登場するのは、今年のガールズケイリンを大いに盛り上げたトップ選手の7名である。

優勝賞金や副賞はもちろん、勝者のみが戴冠できるティアラを求めて走り抜いたその先には「女王」の称号が待っている。

12月28日(火)、静岡競輪場の舞台で美しくも気高き強さを誇る「HEROINE」として輝くのは誰であろうか。

五輪代表の小林優香を筆頭に強豪揃い。
児玉碧衣の4連覇は決して楽ではない。

残念ながら今年も中止になってしまった前夜祭の代わりに12月21日に行われたリモートでの共同記者会見。その会場で車番が発表された。

1番車 児玉碧衣(福岡・108期・26歳)
2番車 小林優香(福岡・106期・27歳)
3番車 石井寛子(東京・104期・35歳)
4番車 小林莉子(東京・102期・28歳)
5番車 高木真備(東京・106期・27歳)
6番車 尾方真生(福岡・118期・22歳)
7番車 坂口楓華(京都・112期・24歳)

グランプリで勝てば400勝&4連覇というお膳立てが整ったが、追加斡旋を受けて先に400勝を達成。4連覇一本に絞ってきた児玉碧衣が1番車となった。ガールズグランプリトライアルレース・グループB(アメジスト)優勝かつ獲得賞金額21,264,000円で1位。さらに夏のファン投票も1位という、名実共にガールズNo.1として6年連続6回目の出場となり、あとは「女王」の座に就くだけだ。

今年は3月松阪開催のコレクション、8月のドリームレースを制覇してビッグ2勝。7月函館のフェスティバルで1勝もできなかった悔しさをバネに連勝記録を打ち立て、圧倒的な力でグランプリへ臨む。舞台となるのは初めてグランプリを獲った静岡競輪場。優勝候補筆頭であるのは間違いない。

それを阻もうと意気込むのは、藤田剣次一派の姉弟子である小林優香。すぐ隣の2番車となった。今年は東京五輪出場もあって競輪はほとんど戦っておらず、獲得賞金額はランキング外。ガールズグランプリトライアルレースでの優勝しかなかったが、グループA(トパーズ)で見事優勝し、出場権をもぎ取ってくるあたりはさすがだ。グランプリは2年ぶり4回目となる。2015年の覇者。

東京五輪では日本記録を更新しながらもメダルは獲得できずに悔しい思いをしたが、他の国際大会や国内大会では金メダルや銀メダルを並べる実力者。児玉の4連覇に立ち塞がる最も大きな壁となるだろう。

3番車は9年連続で9回目の出場となる石井寛子。2017年の覇者であり、そのキャリアからベテラン選手でもあるが、今年自己ベストとなる24連勝を達成して年間24回優勝というとんでもない記録も打ち立てている現役トップ選手のひとりだ。獲得賞金額20,376,000円の2位というランキングでグランプリへ臨む。常に全力で自在に走りながらも失格はなしという見事な成績。スタートから絶妙な位置取りをくり返し、間隙を突く。

4番車は2012年優勝の初代女王・小林莉子。6年ぶり3回目の出場となる。今年は特別競輪での優勝こそなかったが、7月函館開催のフェスティバル、そして8月いわき平開催のアルテミス賞で共に2位となり、確実に結果を残した。獲得賞金額16,437,000円の3位でグランプリ出場権を獲得。相性が良いという静岡競輪場で、選手生活10年目の締めくくりを優勝で飾りたい。

今年の前半は落車に病欠といろいろあったが5月に復帰してからは勝ちまくり、2年連続5回目のグランプリ出場へ漕ぎ着けた高木真備が5番車で走る。苦しいときを乗り越えた今年も良い年だったと終われるように、好きな静岡バンクで念願のティアラ戴冠を目指す戦い。強気でなんでもやる覚悟で走る姿を目に焼き付けたい。

児玉碧衣と小林優香という2人の偉大な姉弟子と共にグランプリ初出場を果たした尾方真生が6番車となった。デビュー2年目との今年7月、フェスティバル函館ステージでビッグ初出場を果たすと、予選で児玉碧衣を下す大金星も挙げている。最年少の若手として勢いのある走りで、年末最後の大舞台でも先行押し切りのレースを見せていただきたい。

最後の7番車は獲得賞金額15,765,400円の5位で滑り込み初出場を果たした、坂口楓華。昨年後半より好成績を残し続け、3月のコレクション松阪ステージでは児玉の捲りに飛びつき2着に入る健闘を見せている。デビュー5年目の今年は年内50勝以上を挙げて通算100勝も達成。充実した1年の最後に大きな大輪の“華”を咲かせることができるか。

※年齢は2020年12月28日時点のもの
※獲得賞金ランキングは2021年12月24日現在

以上、7名のガールズによる女王決定戦。2コーナーからのカマシ捲りが決まりやすいと言われる静岡競輪場ならば、恐らくけん制し合うであろう①児玉と②小林の仕掛けどころがポイントとなる。強い風が吹けばホームもバックも向かい風となり、仕掛けが遅れると捲り不発もあり。そうなれば逃げる⑥尾方の番手から差す選手にチャンスが訪れるだろうが、それは一体誰なのか。

自在脚を持つ実力者揃いのガールズグランプリ。児玉の4連覇は決して楽ではなさそうだ。「HEROINE」としてティアラを戴冠するチャンスはすべての出場選手にある。

ウィンチケット編集部
WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。

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