競輪コラム

千葉JPFドームを徹底深堀! バンクの特徴や特別競輪の見所、歴史などを解説!

千葉競輪は千葉JPFドームとして生まれ変わりました。PIST6による新たなケイリンの始まりにあわせて、若者にも楽しめる場所としてエンターテインメントを提供していきます。

そんな千葉JPFドームのバンクの特徴や、これから開催されていく特別競輪の見どころ、さらに歴史までを紐解いていきましょう。

本記事ではPIST6の情報を交えて千葉JPFドームの詳細について解説します。

千葉JPFドーム(千葉競輪)のバンクの特徴について

バンクを知らない方のために、簡単にバンクを説明します。バンクとはコンクリートやアスファルトによって舗装された、競輪レース用の走行コースのことです。全国43ヶ所に存在している競輪場にはそれぞれ特徴があり、走行距離などに違いがあるのです。

バンクの基礎がわかったところで、千葉JPFドームと、改修前の千葉競輪場の違いを解説していきます。まずは改修前の千葉競輪場のバンクの特徴です。1周500メートルの直線の長いバンクが特徴的な会場となっていました。屋外に存在しており、走行距離が500メートルある競技場は4種類ある距離の中でも最長です。

ただし、カントと呼ばれる角度が緩いため、コーナーで仕掛けてもスピードが出ないため、バックストレッチラインなどの直線で仕掛けることが多いとされてきました。決まり手データを見ると差しが多いことなどから、直線で決めるバンクであったといえるでしょう。

変わって、新設された千葉JPFドームのバンクの特徴です。

まず千葉JPFドームはその名の通り、屋内競技場として改修されました。1周は250メートルに変化し、国際基準に合わせたことから従来の競輪とは違う存在となっています。アスファルト、コンクリートから板張りに変化し、カントは従来の競技場と打って代わり角度があります。

このことから、スピード感のあるレース展開やけんせいの禁止などから、脚力のある選手のシンプルな力比べの競技としての変化が見られることが予想されるでしょう。東京オリンピックなどの開催によって、自転車競技も変化しています。10月2日(土)の競技開催によって、その全貌が明らかにされるでしょう。

千葉JPFドームの施設の特徴

千葉JPFドームとして改修された千葉競輪場ですが、施設はどのように変化したのでしょうか。

まずは、場所ですが千葉JPFドームはJR千葉駅からほど近い、千葉公園の中にあります。地上4階、地下1階建ての規模の施設であり、延べ面積はおよそ14300平方メートルとなっています。

レストランやカフェを始めショップが展開される予定であり、座席の種類は6つに分かれており、レギュラーシート、BOXシート、プレミアムシート、VIPルーム、車椅子シート、アリーナのように展開されます。

先進的な特徴として、完全キャッシュレスであること、フリーWi-Fiが利用可能なことなど、電子マネーの利用が期待される施設といえるでしょう。また、全面禁煙であることから、喫煙することはできません。自転車競技であるPIST6がおこなわれる会場であり、家族連れや若者に新しいケイリンの形を提供することを目的としている側面もあることから、このような形式になったと考えられます。

完成予定の時期は、2020年度が予定されていましたが、新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言が発出されたことなどによって、竣工が2021年5月に遅延し、競輪の開催は2021年10月の予定に変更されました。以降の遅延などはなく、2021年10月から競輪が開催されます。

また、千葉JFPドームの前身である千葉競輪場の跡地の一部は仮称ではありますが、千葉公園体育館として現在新たな体育館が建設中です。2021年1月に建設工事が始まり、2023年3月から供用開始される予定となっています。千葉JFPドームと隣接した千葉公園体育館が完成することによって、千葉JFPドームへの流入が期待されるでしょう。

千葉競輪の歴史・記念競輪について

千葉競輪場は千葉県千葉市中央区弁天4丁目1-1に1949年8月31日に開設されました。千葉市が施設所有をおこなっており、2017年12月に閉場されるまでの約68年間利用されてきた施設です。その歴史の奥深さから、さまざまな記念競技などがおこわれています。

1977年にオールスター競輪が開催されたことや、日本選手権競輪が、1972年、1975年、1976年、1981年、1984年、1987年、1996年、2000年の8度に渡って開催されたことなど、非常に歴史のある競輪場であるといえるでしょう。また、全国の競技場ではじめて金網の代わりに透明なポリカーボネートが採用し、設置するなど時代の流れとともに様々な施作がおこわれている競技場です。

千葉競輪場をホームバンクにしている選手は多く存在し、ガールズケイリンでは2000年生まれの刈込奈那さんや、KEIRIN.JPからは和田健太郎さん、野口裕史さん、岩本俊介さん、山中秀将さん、近藤保さん、水書義弘さん、染谷幸喜さんなど、たくさんの年代の選手がホームバンクとして千葉競輪場を利用しています。

千葉競輪場は2017年12月に閉場されると同時に解体がおこなわれ、存続するかどうかが検討されていましたが、千葉競輪存続を正式発表し、多目的競技場に立て替えることが2017年9月14日に報道されました。2021年に改修工事が完了し、千葉JPFドームとしてリニューアルされたことによって、従来の競輪をおこなう競技場としての役目は完全に終了しましたが、250競輪をおこなうことができる新たな競輪場として、2021年10月より開幕することが決まっています。

千葉JPFドーム(千葉競輪)で「PIST6(250競輪)」が2021年10月開幕!

250競輪とは、1周250メートルと国際規格に準拠した距離でおこなわれ、6人制でおこなわれる新しいケイリンの形式です。名称はPIST6 Championshipとなり、従来の9人でおこなわれていた競輪からルールも刷新され、チームプレーなどがおこなわれていた要素などもなくなることで、シンプルな競走がおこなわれる新たな競技となります。

千葉JPFドームは屋内の板張り250メートルのケイリン会場となり、PIST6の初戦は2021年10月2日(土)から、開催されます。なお、新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言が発出されたことで、10月末までは無観客による開催が決定しており、以降は状況に応じて対応を検討することが決まっているのです。

ですが、まったく見ることができないわけではなく、当日の開催の模様は実況生放送によって、YouTubeにて中継されることとなっています。解説もあるため、従来の競輪との違いや、どのような形式に変化していくのか、その違いも専門家による説明があるため、会場が解放される前に、まずは新しいケイリンのスタイルを掴みたいという方は必見でしょう。

また、施設の中など、千葉JPFドームの内装についても知ることで、PIST6を何倍にも楽しむことが期待できます。今後の利用の流れなどや車券の購入方法なども特定のサイトからしかおこなえないためしっかりと早めの確認が必要です。本格的なシーズン開始前にお気に入りの選手やPIST6の様子を勉強するにも、まずは実況生放送などを通して雰囲気を掴みましょう。

まとめ

千葉JPFドームの前身である千葉競輪場の歴史から、バンクの変化、これからの競技内容と新施設について解説してきました。これまでの競輪をおこなうことはできませんが、新しい会場で、新たなバンク、新たなルールに沿っておこなわれるPIST6 Championshipについて、しっかりと理解していきましょう。

また、千葉競輪場のこれまでの歴史を知ることで、さらに面白さが深まることも間違いありません。新しい歴史の幕開けを見届けましょう。

ウィンチケット編集部
WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。

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