競輪コラム

小松島競輪を徹底深堀! バンクの特徴や特別競輪の見所、歴史などを解説!

小松島競輪バンクの特徴

小松島競輪バンク写真
バック側が海に面しているため、"絶景競輪場"として有名な『小松島競輪場』。

1950年(昭和25年)の開設当時は500m走路でしたが1965年(昭和40年)、400mに改装されました。そのため、カントは29°46′27″とかなり緩く(400バンクで最もカントがキツいのは松阪の34°25′29″、緩いのは西武園の29°26′54″)、直線は55.5mとそこそこ長めです(400バンクで一番長いのは武雄の64.4m、一番短いのは佐世保の40.2m)。

カントを利用できないからか先行選手には厳しいバンクで、逃げはなかなか決まりません差しか捲り追い込みが有効です。本命ラインの差し目まで考慮に入れましょう。

あと、前述したように、バック側が海に面しているため、風の影響がとても大きいです。冬季はバックで向かい風、夏季は追い風になることが多く。冬は4コーナー手前からの捲り追い込み夏は2コーナーから早めの捲りが効くでしょう。

小松島競輪の記念競輪は?

小松島競輪場では毎年7月に開設記念競輪(G3)「阿波おどり杯争奪戦」が開催されています。今年、2021年(令和3年)も7月1日(木)から4日(日)の4日間でおこなわれる予定です。

S級S班からは松浦悠士選手(SS・広島・98期)と和田健太郎選手(SS・千葉・87期)の2人が出場。地元からは"徳島のドン"小倉竜二選手(S1・徳島・77期)を筆頭に太田竜馬選手(S1・徳島・109期)、阿竹智史選手(S1・徳島・90期)、小川真太郎選手(S1・徳島・107期)、原田研太朗選手(S1・徳島・98期)などのメンバーが出場するので、かなり強力です。

これら徳島勢に松浦選手や町田太我選手(S2・広島・117期)が加わった中四国ラインになれば、他の地区はかなり厳しい戦いを強いられることになるでしょう。

近況、調子が良い柴崎淳選手(S1・三重・91期)や、近い将来にS級S班入りが期待されている佐々木悠葵選手(S2・群馬・115期)など、有力選手の率いるラインがどう対抗するのか、楽しみです。

小松島競輪の歴史について

1950年(昭和25年)、徳島県小松島市横須町の埋立地に開設された小松島競輪場は、快晴の日なら観覧席から淡路島まで見渡すことができる海の絶景が見事な競輪場です。

特別競輪は2006年(平成18年)に『ふるさとダービー』、2010年(平成22年)に『共同通信社杯春一番』(共にかつておこなわれていたG2競走)が開催されています。

競輪ファンにとってはモーニング開催の多い場として知られていますが、2021年(令和3年)6月末日現在、照明機器の設置や調整がおこなわれており、来年度よりミッドナイト競輪もおこなわれる予定です。

ガールズケイリンに関しては女子選手の控え室が設けられていないため、開催されておりません。徳島初の岩原紗也香選手(徳島・118期)が誕生してますので今後、場を改修してガールズケイリンがおこなわれることに期待しましょう。

ちなみに1990年(平成2年)には『名水銀輪』という名の地下水が掘削されていて、1993年(平成5年)より西スタンドにて無料で飲めるようになっています。真夏には小松島でアツくなった競輪ファンの喉を潤してくれているのです。

小松島競輪のマスコットキャラクター「ポンスター」

小松島競輪ポンスターランドの写真
マスコットキャラクターは、徳島のある阿波地方に伝わる『阿波狸合戦』の「金長たぬき」をモチーフにした『ポンスター』。本場開催時などには場内の至る所に登場して、子どもたちを楽しませてくれます。また、ポンスターの名を冠した『ポンスターランド』という遊園地も場内にあるので、家族連れで行ってもみんなが楽しめる競輪場ですね!

ウィンチケット編集部
WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。

記事をシェアしよう

関連記事