競輪コラム

「2019寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」大会展望・注目選手

GP出場を賭けた必死な戦いがそこにはある!!第28回「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」

1990年(平成2年)8月、アジアで初めてとなる「世界選手権自転車競技大会」の日本開催を記念して同年5月におこなわれた「世界選手権自転車競技日本大会特別記念レース」がルーツ。その「世界選手権自転車競技大会」日本大会の名誉総裁をお務めになられた寛仁親王殿下(ともひとしんのうでんか)より「寛仁親王牌」が下賜されることとなった1992年(平成4年)大会より、「世界選手権記念トーナメント(寛仁親王牌争奪)」と名称を改められた(1日開催から3日開催になったため、レースからトーナメントに変更)。

それを第1回とし、今年で28回目を迎えるG1である。

年に6回あるG1のうち、5大会目。つまりGPまで残り2つということで毎回、必死な戦いがみられる大会ではあるのだが、今年はさらに熾烈さを極めるだろう。なぜなら……。

来年の東京オリンピック出場権争いが本格的に始まったため、ナショナルチームメンバーである脇本雄太新田祐大が出場しないからである。

そう、10月8日現在ですでに獲得賞金1億円を突破してぶっちぎりのランキング1位である脇本雄太とランキング4位の新田祐大という、2人の強敵が不在という状況は、GPの出場条件である「G1優勝」のチャンスであり、それが叶わなくても上位に食い込んで獲得賞金の上乗せをする大チャンスなのである。

ちなみにGP出場が当確しているのは2月のG1「読売新聞社杯全日本選抜競輪」と6月のG1「高松宮記念杯競輪」を勝っている中川誠一郎、5月のG1「日本選手権競輪」を勝っている脇本雄太、8月のG1「オールスター競輪」を勝っている新田祐大の3人。残る枠は6つ。この大会の勝者と11月のG1「朝日新聞社杯競輪祭」の勝者で埋まった残りは獲得賞金ランキング上位から選ばれるのである。

10月8日現在、上記の3人を除いたランキング上位者は3位の佐藤慎太郎。ここは獲得賞金約8千万円なので、ほぼ当確だろう。しかし5位の郡司浩平(獲得賞金約6,200万円)、6位の平原康多(獲得賞金約6,160万円)、7位の清水裕友(獲得賞金約6,000万円)、8位の松浦悠士(獲得賞金約5,500万円)、9位の村上博幸(獲得賞金約4,400万円)、10位の諸橋愛(獲得賞金約4,300万円)、11位の太田竜馬(獲得賞金約4,300万円)辺りまでの選手の優勝はもちろん、少しでも多くの賞金を上乗せすべく、必死でもがいてくるはず。

その下に甘んじている16位の浅井康太(獲得賞金約3,300万円)や32位の村上義弘(獲得賞金約2,400万円)、50位圏内に入っていない三谷竜生といったS級S班の選手たちとしては一発優勝を狙わざるを得ないため、こちらも必死。

つまりトップ選手たちがいつも以上にいろいろな戦術を駆使しながら必死でもがきまくるレースが何度の展開するのは間違いなし! 観るだけでも楽しい4日間(10月11日~14日)が大いに期待できるということだ♪

脇本雄太&新田祐大が不在の中、シリーズをリードするのは誰だ!!

初日(10月11日)の12R「日本競輪選手会理事長杯」に出場する予定だったのは①武田豊樹(茨城)、②浅井康太(三重)、③村上義弘(京都)、④山田英明(佐賀)、⑤平原康多(埼玉)、⑥横山尚則(茨城)、⑦村上博幸(京都)、⑧南潤(和歌山)、⑨清水裕友(山口)で、⑥⑤①の関東ライン、⑧③⑦の近畿ラインに、中部の②、中国の⑨、九州の④がどう付いて回るかというところだったが、10月8日になって①武田豊樹の負傷欠場が発表された。恐らく繰り上げで入るのが①三谷竜生(奈良)となり、近畿4車という強固なラインができるだろう。

⑧南が主導権を取り、⑧南ー①三谷ー③村上義ー⑦村上博という近畿ラインのつっぱり先行となるはず。そこからタテ脚のある①三谷の2段ロケット発射の捲りで①③⑦決着がド本命だ。

そうはさせないと⑥横山が早めに仕掛けて先行できれば、番手に付く⑤平原の2段ロケット発射となるのだが、2車ラインなので如何せん弱い。残った3人のうち、関東ラインのケツに付く可能性があるのは②浅井くらいだが、後ろからくる選手をさばく仕事まではしないだろう。

そうなると近畿4車ラインでの決着となるのがやはり濃厚か……いやいや、開催場は日本最大のカント(36°)を誇る超高速バンクの前橋競輪場。日本で最初のドームバンクでもあり、風の影響が皆無でスピードに乗りやすい。その上、1周335mの短走路なのにゴール前の直線は400m走路くらい長いため、早めに仕掛けてないと先行逃げ切りは難しい。結果、仕掛けの上手い捲りが決まりやすい場なのである。

となれば、近畿4車が逃げていても、⑥横山が早めに捲れば、その上を⑤平原が捲りきれる展開も十分あり得るし、単騎予想の②浅井、④山田、⑨清水は全員タテ脚があって捲りの上手いタイプ。この3人が単騎であっさり捲りきる展開もみえてくる。

いずれにしてもあっさりライン決着とはなりそうもない初日12R。いきなり超高配当が飛び出すかもしれない♪

とにかくGPの可能性の残るトップ選手たちが必死でもがきあう4日間シリーズ。
高配当続出が期待されるワクワクドキドキのレースの連続に乞うご期待!

(C)WinTicket

寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント
寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(読み方:ともひとしんのうはい・せかいせんしゅけんきねん)は、競輪のグレードレースの中でも最もグレードが高いG1レースの1つである。出場選手は、通常のG1とは異なり、五輪や全プロなど自転車競技で活躍している選手を中心に選抜されており、寛仁親王牌がG1初出場という選手も多いため、若手の登竜門のような大会となっている。初開催が、前橋競輪場であったためか、前橋競輪場での開催が多い。(過去には青森競輪場、弥彦競輪場でも実績はある)2018年では、脇本雄太が優勝をし、2019年も連覇するか注目を集めている。なお、WinTicketでは、2019年寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントの全レースのラーブ映像、予想ならびに、レース結果を公開しています。

G1レース
競輪のすべてのレースははGP(ぐらんぷり)、G1、G2、G3、F1、F2の6つのグレードに格付けされています。GPを除き、その中でも最もグレードが高いレースが、G1です。G1レースはS級上位選手が参加し全4日制以上のG1優勝者はGP出場権を得ることができます。G1レースは1年で全6大会実施されています。(読売新聞社杯 全日本選抜競輪、日本選手権競輪、高松宮記念杯競輪、寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント、オールスター競輪、朝日新聞社杯 競輪祭)なお、WinTicketでは、全G1レースのラーブ映像、予想ならびに、レース結果を公開しています。

WinTicket
株式会社WinTicketが運営する競輪投票サービスで、2019年4月にスタート。各競輪場でおこなわれる競争に投票が可能のほか、レースのライブ映像、AbemaTV競輪チャンネルで放送されるミッドナイト競輪にフォーカスしたオリジナル番組「WinTicket ミッドナイト競輪」も視聴することができる。各種ポイントキャンペーンや、AI予想などもある。

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