競輪コラム

松山競輪の歴史と特徴を徹底深堀! バンクの特徴と特別競輪の見所も解説!

松山競輪場の歴史

今でも天守閣を残している数少ない城のひとつ、松山城。1949年(昭和24年)、その敷地内に戦後復興事業の一環として旧『松山競輪場』は開設されました。

それから長い年月が過ぎ、老朽化した施設は改修整備が必要となりました。しかし国の重要文化財に指定されている松山城の敷地内では改修工事が許されず、2005年(平成17年)に重信川の川沿いに造られた松山公園内に競輪場は移されたのです。ちなみに隣にはプロ野球の試合も行われる『坊ちゃんスタジアム(松山中央公園野球場)』があります。

特別競走は2009年(平成21年)にG1『オールスター競輪』、2011年(平成23年)にG2『サマーナイトフェスティバル』、2013年(平成25年)にG1『全日本選抜競輪』、2018年(平成30年)にG2『ウィナーズカップ』が行われています。

ナイター競走は2009年(平成21年)に初めて開催されました。これは四国の競輪場では初めてのことでした。2019年(令和元年)からはミッドナイト競輪も行われています。

松山競輪のバンクについて解説

旧・松山競輪場は500バンクでしたが、今の松山競輪場は400バンク。直線は58.6mとやや長めなのですが(400バンクで一番長いのは武雄の64.4m、一番短いのは佐世保の40.2m)、カントは34°1′48″とキツめです(400バンクで最もカントがキツいのは松阪の34°25′29″、緩いのは西武園の29°26′54″)。

直線だけ見ると差しが決まりやすいように思われるかもしれませんが、カントがキツいので高速バンクとなっていて、先行逃げ切りや捲りが比較的決まりやすいのが特徴。他場よりも自力選手がやや有利な場です。ラインでの決着も多い傾向にあります。

松山競輪の記念競輪は

記念競輪は例年3月に行われる『金亀杯争奪戦』(今年は1月開催)です。ちなみに今年、2021年(令和3年)はもうひとつのG3が開催されます。

キャッチコピーは「未来のメダリストをあなたの声援で」。
第13回 国際自転車トラック競技支援競輪』が6月10日(木)から13日(日)の4日間、行われます。

これはナイターG3で、昼間は福井競輪にて『第1回 大阪・関西万博協賛競輪』というG3競走が同じ日程で開催されます。「G3リレー開催」という名で行われる、G3の同時開催。忙しい4日間になりそうです。

松山競輪場で行われるG3ナイターに出場する地元有力選手としては濱田浩司選手(S1・愛媛・81期)や門田凌選手(S2・愛媛・111期)、吉田智哉選手(S2・愛媛・111期)、外田心斗選手(S2・愛媛・115期)などがいます。

その他にはベテランの齋藤登志信選手(S1・宮城・80期)や将来の輪界を背負って立つ若手エースの町田太我選手(S2・広島・117期)、菊池岳仁選手(S2・長野・117期)などが出場します。中四国でラインを組むことになれば町田選手が前を走ることになるでしょうから、地元選手としては頼もしい限りですね。

なお、ガールズケイリンも同時開催。絶対女王の児玉碧衣選手(福岡・108期)は残念ながら欠場となってしまいましたが、佐藤水菜選手(神奈川・114期)や柳原真緒選手(福井・114期)、鈴木美教選手(静岡・112期)、山原さくら選手(高知・104期)といった強豪が出場。この4強に地元のベテラン、松尾智佳選手(愛媛・102期)や若手の佐伯智恵選手(愛媛・114期)がどう挑んでいくのか。楽しみですね!

佐藤水菜選手写真

松山競輪のマスコットキャラクター

愛媛松山といえば「坊ちゃん」。それに自転車を意味する「ちゃりんこ」をかけた、松山競輪場のマスコットキャラクター『坊っちゃりん』と共に盛り上がりましょう!

ウィンチケット編集部
WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。

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