競輪コラム

ヤンググランプリ2020 大会展望・注目選手

競輪界の未来を担う若手選手の登竜門!「ヤンググランプリ2020」@平塚競輪場

1995年、兵庫南部地震(阪神淡路大震災)の復興支援競輪として開催された「ヤンググランプリ」。

当時は「KEIRINグランプリ」の前座という位置付けだったが、2001年の新番組制度によってG3「ヤンググランプリ」として格付けされて、「KEIRINグランプリ」開催前日におこなわれるようになった。

その2001年開催を第1回として、20回目となる今年も「KEIRINグランプリ2020」の前日、12月29日(火)に平塚競輪場で開催される。

日本競輪選手養成所113、115、117回生卒業選手の中から選ばれし9名の若手選手による一発勝負の頂上決戦!

いろいろあった2020年のモヤモヤを吹き飛ばす、若さあふれるレースを魅せていただきたい!!

  • 全員先行で今年も単騎合戦か?
  • それとも地区でラインを組むのか?

すでに発表されている車番順に「ヤンググランプリ2020」出場予定選手を紹介していこう。

出場選手紹介

①番車:松井宏佑選手(S1・神奈川・113期・28歳)

松井宏佑

ダンディーなヒゲが特徴の松井選手はスピードスケートから転身し、2018年7月に競輪デビュー。4カ月後の11月にはS級2班に特別昇級している。昨年に続いて2年連続出場。

自転車トラック競技ナショナルチームに在籍しており、昨年はモスクワグランプリ男子ケイリンで優勝。トラックワールドカップ第1戦ケイリンで銅メダルを獲得している。

“競輪”のほうでは今年8月の小田原記念で逃げまくっての準優勝。出場選手の中で唯一、今年のG1、G2にすべて出場し、S級S班の選手にも負けず劣らず、力のあるレースを展開している。

昨年の「ヤンググランプリ2019」では仕掛けが遅れて、捲りきれずの3着に終わっている。本人は相当悔しかったらしく、地元・平塚での雪辱を誓っている。

競輪祭で初のG1決勝進出を果たしており、実力、意気込みともにナンバーワン。優勝候補筆頭であろう。

②番車:高橋晋也選手(S2・福島・115期・26歳)

高橋晋也

こちらも高校まではスピードスケートの選手。昨年、競輪デビューし、同期(115期)の中ではS級2班一番乗りを果たしている。自転車トラック競技ナショナルチーム所属。

今年3月に初のビッグレース、G2「ウィナーズカップ」に出場し、なんといきなり決勝3着に入った。6月の高松宮記念杯でG1初勝利。9月のG3青森記念でも決勝進出している。

競輪祭でも一次予選で勝っており、調子は上向き。出場選手の中で唯一の賞金ランキング50位以内にランクインするといった安定した力で若手の頂に立つ!

③番車:宮本隼輔選手(S1・山口・113期・26歳)

宮本隼輔

学生時代は中央大学自転車競技部所属。インカレとケイリンでスプリント2冠を達成した逸材として2018年7月にデビュー。昨年1月にS級2班に特別昇級。今年1月にS級1班へ昇班している。昨年に続いて2年連続出場。昨年は5番手から強引に捲っていくも、伸びずに5着に終わっている。

昨年は113期で一番乗りの記念優勝。今年も11月の防府記念で3連勝して決勝進出するなど、調子は非常に良い。

「ヤンググランプリ」の出場資格があるのは今年までなので、父・宮本忠典から受け継いだ競輪魂で優勝をつかみ取る!

④番車:小林泰正選手(S1・群馬・113期・26歳)

小林泰正

高校から自転車競技をスタートし、日本大学在学中はトラック競技で中・長距離の選手だった(国体や全日本選手権のタイトルも手にしている)。2018年7月にデビュー。12月にA級2班に特別昇班、昨年6月にS級2班に特別昇級。7月にS級1班に昇班している。

学生時代に中・長距離選手だったこともあってか、先行回数が少ないが追込み力は一級品で、3月のウィナーズカップでは追込みで勝利。10月の寛仁親王牌では吉田拓矢に乗ってG1初勝利を挙げている。

関東勢の番手で回れれば、その器用さから勝ちも近づくだろう。

⑤番車:坂井洋選手(S2・栃木・115期・26歳)

坂井洋

作新学院高校で自転車競技をスタート。日本大学自転車競技部にてインカレ2冠を達成している。日本競輪選手養成所の在所1位。ゴールデンキャップも獲得した、115期のエースである。昨年7月にデビュー。翌月にはA級2班に特別昇班、10月にはS級2班に特別昇級している。

女性ファンに大人気のイケメンレーサーは今年8月のオールスターで勝利、10月の寛仁親王牌で2度勝ち、G1で3勝。3月の佐世保FⅠと5月の玉野FⅠで優勝していて、実力もかなり高い。

昨年11月にS級で初優勝した平塚が舞台の今大会。相性の面でも期待できる選手だ。

⑥番車:河合佑弥選手(S1・東京・113期・26歳)

河合佑弥

スキンヘッドにヒゲという風貌ながら「ヤンググランプリ」2年連続出場の若手有望株。大学まで野球をやっていたが、卒業後に競輪選手を目指し、2018年7月にデビュー。A級2班へ特別昇班、S級2班へ特別昇級している。

昨年はイン切りから飛びつき3番手に入りながらタレて7着と惨敗。その悔しさからか、今年の前半は調子を上げて、3月の前橋FⅠでは逃げて優勝を果たしている。

近況は調子を落としているが、最後の「ヤンググランプリ」。奮起に期待したい。

⑦番車:黒沢征治選手(S1・埼玉・113期・28歳)

黒沢征治

社会人野球チーム「ホンダ」で投手として活躍後、競輪へ転向。2018年7月にデビュー。昨年4月にS級2班に特別昇級し、7月にS級1班に昇班している。

8月のオールスターでG1初勝利。優勝こそないが、安定した走りで「ヤンググランプリ」出場最後のチャンスをものにした。

同県で練習仲間の森田選手とラインを組んでくれば、ワンツー決着も十分にあり得るだろう。

⑧番車:小原佑太選手(S2・青森・115期・24歳)

小原佑太

高校から自転車競技を始めて、朝日大学自転車競技部で活躍した選手。昨年デビューで12月にはS級2班へ特別昇級した。今年8月の立川F1でS級初優勝を飾っている。この「ヤンググランプリ」がG2初出場となる。

大学在学中からナショナルチーム所属。同じナショナルチームの高橋晋也と連係すれば、他の選手にとって脅威になるだろう。

⑨番車:森田優弥選手(S1・埼玉・113期・22歳)

森田優弥

陸上競技(砲丸投げ)から競輪に転身し、2018年7月デビュー・12月にS級2班に特別昇班。昨年1月にS級2班へ特別昇級した。2年連続出場。

昨年は最後の直線で松本貴治選手にかわされての準優勝。出場選手中、最年少の22歳は同県同期の黒沢選手と連係してくるのだろうか。それとも昨年同様、単騎で勝負するのだろうか。

※年齢は2020年12月29日時点のもの


全員自力があるので、昨年同様、全員単騎も想定されるが、追込み得意な小林選手は番手に回りたいだろうし、同県同期の練習相手の黒沢選手と森田選手はラインを組んでくる可能性が高い。そうなると順番は難しいがこのような並びになるかもしれない。

⑧小原-②高橋
⑤坂井-④小林
⑨森田-⑦黒沢-⑥河合
①松井
③宮本

こうなれば3車の埼京ラインが強くなるが、①松井と③宮本という実力者が単騎なので、そう簡単にはいかないだろう。

前検のコメントは聞き逃せない「ヤンググランプリ2020」である。

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