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【オート用語集】出走表にまつわる用語

【基本情報】

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1. 選手名/期別・年齢・ロッカールームグラウンド

名前の下に、デビュー期(期別)、年齢、所属場が記載されます。

<予想ポイント>

所属場は選手の練習場なので路面特性を熟知しています。
とくに路面変化に強さが出やすく、たとえば伊勢崎は硬くて滑りにくい、川口は湿ると滑りやすいなど場ごとにクセがあります。
出走表では開催場が所属場かを確認し、直近成績と照らし合わせて「地元で安定しているか」「路面変化に対応できているか」などを見るとよいでしょう。

2. ハンデ(ハンデ距離)/ST(スタートタイム)

ハンデは、強い選手ほど後ろからスタートするために設けられる距離差です(0m、10m、20m…最大110m)。
ST(スタートタイム)は号砲からスタートラインを通過するまでの時間で、スタートの反応の速さを数値化したものです。

<予想ポイント>

ハンデの10m差は大きく見えますが、試走タイムやSTのわずかな違いで埋まることがあります。
試走は100mの区間で計測されるため、0.01秒の差は6周回(3,100m)のレース全体では約0.3秒=およそ10m分の差となります。
つまり試走で0.01秒速ければ、10mハンデの不利を帳消しにできる計算です。

出走表を見るときは、ハンデの数字だけでなく「試走タイムやSTを加味した実質的な位置関係」を意識するのが予想のカギになります。

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3. 試走T(試走タイム)/偏差

オートレースでは、本番直前に必ず「試走(しそう)」と呼ばれる1周走行を行います。
これは選手がその日の走路の状態を確かめるためのウォーミングアップのようなもので、同時に観客にとっては選手のコンディションを見極める大事な時間です。
この1周で計測された数値が「試走T(試走タイム)」です。
「偏差」は、試走タイムがその選手の平均と比べて“速いのか遅いのか”を示します。
つまり「今日は仕上がりが良さそうか、それとも普段より重いのか」を判断できる目安になります。

<予想ポイント>

試走タイムはレースのおよそ15分前に公表されます。
出走表や直近成績だけで早めに予想してしまうよりも、試走が出てから判断した方が精度は格段に上がります。
また、試走タイムはただ「速いから良い」で終わらせず、その速さがどんな条件で出たのかを見ることが大切です。
直近成績と照らし合わせて「良走路でも再現できるのか」「湿走路限定なのか」を確認すると、予想の精度が一段上がります。

4. 審査P(しんさポイント)

過去の成績に応じて付与されるポイントです。
優勝や上位入賞が多いほど高くなり、ランクにも影響します。競輪でいう「競走得点」に近い概念ですが、計算ロジックは公式には公開されていません。

<予想ポイント>

審査Pは選手の実力を数字で裏付けるものです。
ただし予想の材料として使うなら「ハンデとの関係」を必ず確認しましょう。
普通は審査Pが高ければハンデも重くなりますが、まれに「審査Pは高いのに軽ハンデ」というケースもあります。これは実力者が展開的に得している状態で、狙い目になります。
また、審査Pが高い理由も確認が必要です。
直近の好成績で積み上げたのか、過去の実績で数字が残っているだけなのかで予想が変わります。
出走表の「直近成績」とセットで見て、「数字どおりに強いのか?それとも数字ほど怖くないのか?」を判断しましょう。

現ランク(前)

審査Pに基づき半年ごとに見直されるランクで、S級・A級・B級に分かれます。「前」は直前期のランクを示します。

競輪と同じく「S級・A級」という呼び方をしますが、オートでは全員に細かく順位が付くのが大きな特徴です。
たとえば「S-1」はトップ、「S-18」ならS級18位という意味。
S級はおよそ30名程度で、上位精鋭のみが入ります。
A級とB級は人数が多く、A級は100位以上、B級は200位以上に及ぶこともあります。
つまり「A-85」「B-210」のように、全体の中でいまどの位置にいるのかが一目で分かります。

<予想ポイント>

ランクは審査Pをもとに決まるため、数字が小さいほど直近の成績が優秀です。
ただし競輪と違って、オートのランクはそのままハンデ位置に直結するため、S級上位でも重ハンデを背負えば勝ち切れないこともあります。
逆に「A級中位」でも軽ハンデなら十分に勝負できるケースもあります。

また「前ランク」と比べると選手の勢いが見えます。
昇級していれば調子上向き、降級していれば成績落ち。
出走表を見たら必ず「前と現を比べてトレンドを掴む」ことが予想の第一歩です。

5. 予想(◎◯▲△×)

出走表には「◎(本命)」「◯(対抗)」「▲(単穴)」「△(連下)」「×(注意)」といった予想印があります。

<予想ポイント>

オートレースでは、同じ選手でも「晴れ(良走路)」と「雨(湿走路)」で予想印が分けて表示されます。
これは天候によって選手の得意・不得意が大きく異なるからです。
出走表を見たら、必ず開催日の天気予報と合わせて「どの路面条件での印なのか」を確認しましょう。
晴れなら本命でも、雨なら評価が一気に下がるケースもあるので、走路状況と印をセットで読むのが予想精度を上げるポイントです。

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6. 前10走

直近10レースの着順。1=1着、外=着外を示します。

7. 平均試走T・平均競走T・最高競走T(良10走)

直近の良走路での平均値や最速値。
試走Tは試走時、競走Tは本番時のタイムです。

平均試走T

レース直前の「試走」で、最後の1周(500m)に要した時間を5で割って100m秒にした値を、良走路での直近10回分で平均したもの。

平均競走T

本番(競走)の スタートからゴールまでの所要時間を競走距離(ハンデ距離を含む)で割って100m秒に換算した値(=上がりタイム) を、良走路の直近10走で平均したもの。
※「ゴールまでの総時間そのものの平均」ではありません。100m秒に換算した上で平均します。

最高競走T

良走路の直近10走の 競走タイム(100m秒)の最速値(=最小値)です。

<予想ポイント>

平均が安定して速い選手は、普段から安定した走力を持つ実力派です。一方で平均は普通なのに最高だけ突出して速い選手は、ある条件がハマった時に爆発するタイプの可能性があります。

出走表で最高Tが目立つ選手を見つけたら、必ず直近成績に戻って「そのタイムは良走路か湿走路か」を確認しましょう。
雨の日にだけ速い選手なら、雨なら買いですが晴れなら評価を下げる判断が必要です。
逆に良走路で出した最高Tなら、実力として信頼度が高いと見られます。
このように「条件と最高Tの関係を見る」予想法はオート特有のものです。

8. 2連対率・3連対率(近90日)

直近90日で2着以内・3着以内に入った確率。

<予想ポイント>

この数字が高ければ、それだけ安定して上位に来ている選手ということ。
つまり「大崩れしにくい」と判断できます。
逆に数字が低い選手はムラが多く、買い目に入れるとすれば穴狙いのポジションです。

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9. 2連対率・3連対率(近180日・良/湿)

過去6ヶ月間の成績を良走路(乾燥)と湿走路(雨)で分けて算出。

<予想ポイント>

今日の路面状況に合わせて数字を読み取ることが大切です。
たとえば当日が良走路なら「良の成績」を、湿走路なら「湿の成績」を見ることで予想の精度が上がります。
実際、同じ選手でも「良では安定しているけど湿では成績が極端に落ちる」「逆に湿になると数字が上がる」といった差が出ることがあります。
出走表を見たらまず今日の路面を確認し、その上で180日データの「良/湿」を見比べる。
これだけで予想の精度がグッと変わります。

10. 優出・今年V・通算V

優出=決勝進出回数。今年V=今年の優勝数。通算V=デビュー以来の優勝数。

<予想ポイント>

オートは展開やハンデで差が大きく開くため、最後まで“勝ち切れるかどうか”が予想では特に重要になります。
そのため優出だけでなく「実際に何回勝ち切れているか」を示す今年Vや通算Vの数字も大切です。
出走表を見たら、この三つのデータを組み合わせて「安定して勝ち上がるタイプなのか」「勢いで勝ち切るタイプなのか」「実績の裏付けがあるベテランなのか」を整理してみると、予想の判断材料になります。

11. 車名(車級)

車名は、選手が自分のマシンにつける愛称のことです。
車級はエンジンの排気量を表しており、2級車は500cc、1級車は600cc。
新人選手はデビューから約1年半は2級車で経験を積み、その後1級車に乗り換えてレースを戦います。

<予想ポイント>

2級車に乗っている新人はスピード性能で不利なので、軽ハンデやスタートでどこまで食い込めるかに注目です。
1級車に替わった直後の若手は、試走では速くても本番で安定しないことがあり、予想の読みどころになります。
逆にベテランの1級車乗りはマシンを乗りこなし、安定した結果を出しやすいタイプ。
車級と直近成績をあわせて見ると、選手の立ち位置や強みがつかみやすくなります。

【直近成績】

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1. 開催日・競走場

「08/10伊勢崎2R」は、8月10日、伊勢崎オートの第2レースを表ます。
予想ポイント:地元場で好成績を残す選手や、遠征で苦戦しがちな選手もいるため、開催場の確認は重要です。

2. 着順

数字はゴール順位を表します。「優3」は優勝戦で3着という意味です。

<予想ポイント>

直近の着順を並べることで、好調期か不調期かを把握できます。上位が続いていれば安定感、下位が多ければ不安材料と判断できます。

3. 試走タイム(試走T)

本番前に1周だけ走行する「試走」で計測されたタイムです。偏差を見ると、その選手の通常値と比べて速いか遅いかを判断できます。

<予想ポイント>

直前の仕上がりを知る指標です。普段より速ければ整備や体調が良好、遅ければマシンや路面への対応に不安が残る可能性があります。

4. 走路状況

レース当日の路面状態のことです。「良」は乾燥した路面、「湿」は濡れた路面を意味します。

<予想ポイント>

湿走路の成績が良い選手は雨天時に強みを発揮します。逆に湿走路で着順を落とす選手もいるため、天候と合わせて確認すると予想の精度が高まります。

5. ハンデ

そのレースで与えられたスタート位置の距離差のことです。強い選手ほど後ろからの発走になり、0m、10m、20mと10m単位で加えられます。

<予想ポイント>
前に位置する選手は逃げ切りやすく、後方からの選手は追い上げ力が試されます。展開を予測する基本材料です。

6. 競走T(競走タイム)/ST(スタートタイム)

競走T:本番レースのゴールタイムのことです。

ST:号砲からスタートライン通過までの時間のことです。反応速度を示します。

<予想ポイント>

競走Tは総合的な走力の指標、STは序盤の位置取りに直結します。特にハンデ戦ではSTの速さが展開を左右します。

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7. 反則

出走表には、着順の代わりに特殊な記号が書かれる場合があります。
これは「反則・異常コード」と呼ばれ、競走中の停止や落車、故障、妨害行為などを表しています。
数字だけでは見えない“レース中のトラブル”を示す重要な情報です。

【オート用語集】賭け式についての用語

オートレースは8車立てが基本で、組み合わせ数が多くなりやすいです。
競輪とは違い、「ワイド」の賭け式はは存在しません。

オートレースには以下6種類の賭け式があります。

2連単

1着・2着の車番を、着順通りに当てる賭け式です。
例:1→5

2連複

1着・2着の車番の組み合わせ(順不同)を当てる賭け式です。
例:1-5(1→5でも5→1でもOK)

3連単

1〜3着の車番を、すべて着順通りに当てる賭け式です。
例:1→5→3

3連複

1〜3着の車番の組み合わせ(順不同)を当てる賭け式です。
例:1-3-5(順番不問)

単勝

1着になる車番を当てる賭け式です。

複勝

3着以内に入る車番を当てる賭け式です。該当車が2着や3着でも的中します。

おわりに

オートレースの出走表には、選手の実力・調子・戦術傾向など、勝敗に直結する情報が詰まっています。最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れてくると見方がわかってきて、予想がもっと楽しくなります。ぜひ、出走表の読み方をマスターして、レース観戦や投票をより深く楽しんでください!

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